発達段階とは|子どもの発達段階の特徴や育児のポイントを解説

2022年7月28日

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子どもたちがリュックを背負って遠足へ行く

みなさん、こんにちは!

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子育てをしていると、我が子の発達のスピードが気になる方も少なくはないでしょう。特にゆっくりと発達していると、SNSなどで同じ月齢の子どもと比較をして不安を抱くこともありますよね。

そこで今回は、子どもの発達段階について解説いたします。

心理学者エリクソンの発達段階を用いて、子どもの発達の特徴や育児のポイントをまとめました。

子どもの発達に関して気になることがある方向けに、相談先も記載しています。ぜひご参照ください。

エリクソンの発達段階とは

ここではエリクソンの発達段階について解説します。

エリクソンの発達段階(発達段階説)とは、ドイツ出身の心理学者によって生まれた、人の一生を8つの段階に分けたものです。

各段階において発達課題、心理社会的危機を乗り越えることで人は成長するとされています。

発達段階1.乳児期(0歳から17ヶ月)

エリクソンの発達段階によると、乳児期は、保護者など周りのおとなから愛情を受けて、世話をしてもらうことで、基本的な信頼関係を築く時期とされています。

この時期は特に子どもに愛情をかけるとよいでしょう。

一般的にこの時期は、情緒が発達して、喜怒哀楽が少しずつ出てきます。まだ言葉がしっかりと話せない年齢ですが、子どもがなにをおとなに求めているのかを理解することで、子どもとの信頼関係が築けるでしょう。

子どもに「この人は自分の欲求を満たしてくれる人だ」と理解させることが重要です。

なお、6ヶ月を過ぎた頃から、「だー」、「ばー」など喃語(言葉にならない音声)を話します。(※喃語の開始時期には個人差があります)自分なりの言葉で要求(眠い・お腹空いた・嫌だなど)を表現していきます。

保護者は子どもの喃語に反応しましょう。「どうしたの?」、「おしゃべり上手だね」と返事をしたり、にっこりと笑ったりしてください。

そうすることで、子どもは話せないものの「声を出すと保護者が反応してくれる」、「自分の声を聞いてくれる」と理解していきます。

発達段階2.幼児前期(18か月から3歳)

エリクソンの発達段階によると、幼児前期は保護者を含めた周囲の人や物、自然と関わり、全身でそれを感じる体験をすることで自我が芽生える時期とされています。

そのため、子どもには多くの人と接し、自然を感じる体験(散歩で公園に連れて行く、植物を育てるなど)をするとよいでしょう。

また、この時期は知らない人の前では、保護者の影に隠れることもあります。これは日頃から接する保護者と信頼関係が形成されているからで、初対面の人には信頼する保護者とは違った反応を示すのです。

2歳を過ぎた時期から、意欲が強くなり「僕がやりたい」と主張し、それがうまくできないと機嫌を損ねることも。

これは、「もうひとりでできる年齢なのに、どうしておとながやってしまうのだろう」という気持ちからです。主張する気持ちはあっても、言葉でうまく表現できないため、不満を感じて不機嫌になることがあります。

子どもがなにをおとなに伝えたいのか、どんな主張をしているのか、理解しようと働きかけることが重要です。「嫌だったね」、「痛かったね」、「嬉しいね」と子どもの気持ちを汲み取って保護者がそれを代弁するとよいでしょう。

発達段階3.幼児後期(3歳から5歳)

エリクソンの発達段階では、幼稚園・保育園で年齢の近い子どもと接する機会が増えることで、外の世界(保護者以外)に興味を持つ時期とされています。

公園など遊び場に連れて行き、積極的に年齢の近い子どもと触れ合いましょう。

また、なになに期(第一質問期)、なぜなぜ期(第二質問期)もこの年齢に該当します。あらゆることに、「これはなに?」、「なんで?」とおとなに聞いて、知識欲を満たしていきます。

毎回同じようなことを聞いてきて、子育てでイライラすることもあるかもしれませんが、可能な限り回答をして、ときには子どもと一緒に考えるとよいでしょう。

発達段階4.学童期(5歳から13歳)

エリクソンの発達段階では、5歳から13歳は学校でさまざまなことを学ぶ時期で、自分の能力を理解していくとされています。

自分のことを客観的に捉えられるようになり、個人の発達に差が出る時期です。友だちを大切にする時期でもあるため、少しずつ保護者との関係が変わることもあります。

ひとりで外出することや、子ども同士で外出することが増えていきます。友だちといると、ひとりでは普段しないような悪さをしてしまうことも。

子どもの友だちとの付き合いを尊重することが重要です。悪いことをした場合は、それが悪い行動だということ伝え、何が悪いのかを子どもに考えさせてください。

発達段階5.青年期(13歳から20歳)

13歳から20歳の発達段階では、自意識と客観的事実との違いに悩む時期とされています。思春期を迎え、自分とはどんな人間なのか、内面を考える時期です。

子どもの悩みを聞き、それを受け入れられるとよいでしょう。

また、体が変化しやすい時期でもあります。自信の性を自覚して関心が芽生えます。自分の性を大切にすることも教えていきましょう。

発達段階6.成人期(20歳から40歳)

20歳から40歳の成人期の発達段階では、社会に出て自立していく時期です。友だちや仕事仲間、恋人など信頼できる人との関係を深めていきます。

保護者は「子離れ」が必要な時期で、子どもの意思を尊重していきましょう。

発達段階7.壮年期(40歳から65歳)

壮年期の発達段階では、次の世代を支えていくことに積極的に関心を持つ世代性の発達が強まる時期です。

自分の経験を活かして後輩に伝える、後輩を育成するなど、次世代を見越して行動をしていきます。

発達段階8.老齢期

66歳以は、退職する人が多く、老後の生活を始めるのが特徴です。人によっては終活を始めることもあるでしょう。

定年を迎え、新しい趣味を持つ人もいます。積極的に習い事をする、やりたいことをする、など生き甲斐を見つけて第二の人生を楽しむ人も少なくはありません。

 

ここまでエリクソンの発達段階について記載しました。人は死ぬまで発達することがわかりますね。その発達段階によって周囲の接し方は変わります。子どもの発達段階に応じた関わりを持ちましょう。

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子どもの成長過程の特徴の目安と成長におすすめの習い事や保護者の接し方

子どもの発達には個人差があります

ここまで人の発達段階について解説しましたが、子どもの発達には個人差があります。子育てをしていると、他の子と自分の子どもを比べてしまうこともあるかと思いますが、まずは見守りましょう。

「~~ちゃんはできているのに、どうしてあなたはできないの?」と子どもを否定しないよう注意してください。他の子と比べてできない、と子どもが思い込むと、自己肯定感が低くなる可能性があります。

「~~しようね」、「~~しては~~だからダメだよ」と注意しましょう。

子どもの発達が遅いと感じたときの対処法は?相談窓口は?

子どもの発達に個人差があると記載しましたが、他の子どもと比べるとゆっくりだと不安もあるかもしれません。

個人差があると理解してはいても、我が子のこととなると不安が高まるのも当然です。

まずは様子見でもよいかと思いますが、必要に応じて相談をしましょう。

相談は検診がおすすめです。
母子保健法に基づき行政で「1歳半検診」、「3歳検診」があるので、受診をして気になることを相談してみましょう。

相談したいことをメモに書いてまとめておくのがおすすめです。気になる行動がある場合は、スマホで撮影をしてそれを見せて相談するとよいですよ。

  • 児童相談所
  • 発達障害者支援センター
  • 子育て支援センター

上記で相談するのもよいでしょう。専門の医療機関もおすすめです。

【児童相談所】
児童相談所というと、虐待を想像する方も多いかと思いますが、子育て全般に関する相談も受け付けています。

児童福祉司・児童心理司・医師・保健師といった専門スタッフが相談がいるので、相談してみましょう。

【発達障害者支援センター】

発達障害者支援センターは、発達障害のある人とその家族が利用できる機関です。生活の相談などを受け付けています。

【子育て支援センター】

就学前の子どもとその保護者向けの施設で、遊び場が自由に利用できるのがメリットです。就学前の子どもを持つ保護者との交流もしやすく、育児で交流できる場と言えます。育児に関する相談も受け付けています。

居住地域の児童相談所、発達障害者支援センター、子育て支援センターがあるはずなので、探してみてください。

保育園や幼稚園を利用している場合は、園の先生に相談するのもよいでしょう。先輩ママなど保護者仲間に相談することで、子育てのアドバイスをもらえることもあるかもしれません。

子どもの発達段階で気になることがあれば、必要に応じて療育を受けさせましょう。

【療育とは】

療育とは、発達支援のこと。子どもの発達を促し、スムーズに生活できるように目指します。放課後デイ(放課後デイサービス)などが療育施設とされ、利用は早い方がよいとされています。一般的に3歳から療育をスタートさせる子どもが多いと言えます。

これは3歳児検診で指摘を受けて療育を始める保護者が多いことが背景にあるでしょう。

療育施設によって利用できる年齢が異なりますが、3歳からのところが多い印象です。0歳からでも利用できる施設もあるので、近くで通えるところはないか探してみてください。

療育は子どもの発達を促すだけではありません。保護者が子どもの特徴を理解し、どのような接し方をするとよいのか、どのような育て方をすると子どもの発達のよいのかを知る場所でもあるため、早期の利用がおすすめです。

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まとめ

エリクソンの発達段階では人の一生を8つの段階に分けていて、それぞれに発達があることがわかりました。

子どももおとなも常に成長します。その発達段階に適した声掛け、触れ合いをしましょう。特に幼い子どもの場合は、保護者が愛情をかけることが重要です。他者との関わりや自然と触れ合う機会も持ちましょう。

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