バレエ経験者はヨガインストラクターになりやすい?ヨガの資格とバレエとの違い

2022年12月28日

採用

バレエ経験者はヨガインストラクターになりやすいのか

バレエとヨガは共通する部分があると感じる方も多いかと思います。

バレエを経験してきたものの、バレエを仕事にするのは大変そうなので、ヨガはどうなのだろう…と考えている人もいるでしょう。

そこで今回は、バレエ経験者はヨガインストラクターになりやすいのか解説します。

ヨガインストラクターを目指す方はぜひ参考にしてください。

バレエからヨガのインストラクターにはなりやすい?

バレエからヨガのインストラクターになれるのか

バレエ経験者はヨガのインストラクターになりやすいものなのでしょうか。

結論から書くと、バレエ経験者のほうがまったくのヨガの未経験者と比較して、ヨガインストラクターになりやすいと言えます。

「バレエヨガ」や「ヨガバレエ」という新しいジャンルが生み出されています。それだけバレエとヨガは似た部分、共通する部分はあるのです。

実際に、バレエヨガインストラクターとして活動している三科絵里氏は有名です。三科氏はNHKの「あさイチヨガ」でも講師をつとめています。

他にも、バレエ経験者でヨガインストラクターとして働いている人はたくさんいるのが現状です。

参考:Ballet Yoga

バレエ経験者がヨガのインストラクターになりやすい理由とは

ヨガ

バレエ経験者のヨガインストラクターが多いと記載しました。

バレエもヨガも経験のないまったくの初心者と比べると、バレエ経験者のほうがヨガインストラクターになりやすいと言えますが、その理由についてここでは解説します。

バレエ経験者がヨガインストラクターになりやすい理由は、次のとおりです。

  • 柔軟性が高いから
  • 体力があるから
  • 姿勢をキープする力があるから

柔軟性が高いから

バレエ経験者がヨガインストラクターになりやすい理由1つめは、柔軟性が高いからです。

幼いときからバレエを習ってきた人であれば、成人しても身体の柔軟性を保ったままであることが多いと言えます。

ヨガも身体の柔軟性、関節の広い可動域が求められるため、元々身体が柔らかいバレエ経験者だとヨガを習得しやすいのです。

ヨガには柔軟性は必須で、初心者は身体の硬さでつまずく傾向にあります。

柔軟性なくしてヨガはできないため、身体が柔らかいバレエ経験者はアドバンテージとなるのです。

体力があるから

バレエ経験者がヨガインストラクターになりやすい理由2つめは、体力があるからです。

ヨガは静止が多いのが特徴で、体力を使うイメージを持たない人も多いでしょう。

しかし、正しいポーズをキープしながら静止することは、筋肉を使うため、非常に体力を消費します。

ヨガは体力がないとできないのです。

バレエは優雅なイメージがあるかもしれませんが、レッスンはかなり厳しく体力が求められます。

そのため、バレエ経験者だとヨガをやりやすいのです。

さらにヨガでは体幹の強さも求められるため、バレエ経験者だと有利になることもあります。

姿勢をキープする力があるから

バレエ経験者がヨガインストラクターになりやすい理由3つめは、姿勢をキープする力があるからです。

先述したようにヨガは正しい姿勢をキープする必要があります。

バレエもヨガほど長時間ではありませんが、アラベスク、アチチュードなど片足を上げた状態でキープするポーズが複数あります。

バレエ経験者であれば、腹筋を引き上げるコツを理解しているため、片足でもポーズをキープするのが得意で、ヨガも上達しやすいのです。

そもそもヨガとバレエを元々どちらも楽しんでいる人もいます。

たとえば、バレエ団所属のダンサーが、趣味としてヨガをやっていることや、バレエの上達のためにヨガも習っている人もいるのです。

このような人たちだと、ヨガのインストラクターになりやすいと言えるでしょう。

バレエとヨガって何が違うの?

バレエとヨガではどんな違いがあるのか解説していきます!

バレエとは

バレエは西ヨーロッパから発生し広まった、歌詞・台詞を伴わない舞台舞踊のことです。

バレエには
・クラシックバレエ
・モダンバレエ
・最も古いロマンティックバレエ

の3種類があります。

バレエの動きは、柔軟性とポーズを保つ筋力が必要のため、ストレッチと筋肉トレーニングが欠かせません
美しい動きを目指して動いているうちに、しなやかで引き締まった身体と美しい姿勢が身についていくのです。

そして発表会やコンクール、公演など観客に見せる機会があることもバレエの特徴です。

歌詞やセリフを伴わないので飽きてしまいそうですが、全くそんなことなく逆に舞台から遠く離れた客席にいても、ダンサーの息遣いが聞こえるようで力強く優雅な動きに魅了されてしまいます。

ヨガとは

現在ではダイエットや健康法としてもブームとなっているヨガですが、本来の目的は、「苦痛からの解放=快適で安定した心を作ること」にあります。

深呼吸で心身がリラックスできるように、呼吸が体と心に及ぼす影響はとても深いものです。
ヨガの基本でもある呼吸法は、呼吸を制御することで活力と集中力が増し、心と体を結びつけてくれます。

また、細胞1つひとつに酸素が送り込まれ、体の内側から活性化するという効果もあります。

ヨガをすることで
・丈夫で柔軟な体に
・姿勢が良くなり脂肪の付きにくい体へ
・体内環境を整え、エイジレスな体へ
・ストレス緩和で落ち着いた心に

バレエとヨガの違い

バレエとヨガの違いは、

・ジャンルの違い
・呼吸法を重視するか
・個人で成立するか

まずバレエは芸術性の高いダンスで音楽に合わせて踊るという特徴があり、ヨガはインドの宗教的な修行の1つで日本ではエクササイズの要素が強いという特徴があります。

ヨガはダンスではないため、音楽のメロディに乗って踊るということはありません。

バレエは発表会があり舞台でパフォーマンスをすることがありますが、ヨガはこのような機会がないことも違いとして挙げられます。

また、ヨガには様々な呼吸法があり、呼吸がとても重要とされています。

バレエにも呼吸法はありますがヨガ程重視しません。

ヨガは古代インドの修行の1つとされ、基本的にはひとりでも成立します。

ペアでおこなうヨガもありますが、ほとんどは個人で成り立ちます。

それに対してバレエは、ひとりではできません

バレエはストーリーがあり、ダンサーそれぞれに役が割り振られ踊るのです。

ひとりでもできるかどうかも、ヨガとバレエの違いと言えます。

ヨガインストラクターになるメリット

インストラクター

続いてはヨガインストラクターになるメリットについてです。

どんな仕事においても、長く続けていくためには良い面を知らないと続かないですよね

今回はバレエ経験者目線でメリットをまとめています。

柔軟性や体幹だけではなく精神面など様々な部分で生徒の成長に気づくことができるといいですね。

やりがいと自己成長

生徒の健康や心身の成長をサポートすることにやりがいを感じられるでしょう。

また、ヨガの哲学や精神を学ぶことができる教室もあるため柔軟性だけではなく精神面でも成長できる機会があります

更に自分自身の健康に対し、より気を遣うようになるため、健康効果も期待できます

インストラクターになることで、自分の健康により敏感になって自己管理もできそうですね!

身体の基礎的な使い方や身体能力の高さ

バレエにおいてもっとも重要なことの一つは柔軟性

ヨガもバレエと同様身体の軸やバランス感覚を養ったり、柔軟性、バレエで培った基礎的な能力がヨガのポーズ習得に役立つでしょう。

呼吸法や動きは異なっていても、共通点も多いためヨガインストラクターになった際にも活かせそうですね!

交友関係の広がりや指導スキルの応用

ヨガインストラクターになると生徒との交流が増えるため、自然と交友関係が広がるでしょう

また、バレエで培った人に教える経験は、ヨガの指導にも活かすことができます

日頃の生活では接することのない方々と知り合うことができ、今までのバレエに費やしてきた時間を無駄にすることなく指導することから、インストラクターとしてのモチベーションの向上にも繋がります!

ヨガを習う生徒は健康や美容に関心のある方々が多いため、レッスンを行いながらも交友関係を広げることができると共通の話題で盛り上がるかもしれませんね。

生徒一人ひとりに合った指導ができる

ヨガは生徒一人ひとりの柔軟性や体力に合わせて、生徒の能力に合った指導を行うことができます。

バレエでは伝統的な形や正しいフォームを厳密に指導することが多く、型にはまった指導になってしまうことも・・・。

生徒と一緒に楽しい時間を共有できるヨガインストラクターはバレエインストラクターとは異なり、受け持つ生徒のスキルをよく分析し、のびのびと指導ができるのではないでしょうか

インストラクターとしての自由度が高い

バレエインストラクターもヨガインストラクターも、自分のライフスタイルに合わせてレッスン時間をある程度設定できたり、 副業として時間を有効活用しながら指導を行うことが可能です。

しかし、バレエインストラクターはバレエダンサーとして兼務する方も少なくなく、その場合バレエ団のスケジュールと調整しながらとなるため、レッスンは夜間や週末のみとなることもあります。

その反面、ヨガインストラクターはスタジオだけではなく、スポーツジム、オンラインレッスンの他にも個人のプライベートレッスン等時間も場所も柔軟な考え方ができ、活躍の場は多岐にわたります!

ヨガインストラクターになるデメリット

ヨガ

ヨガインストラクターについてのメリットについてまとめてきましたが、メリットがあればデメリットも・・・

デメリットを知っておくことで将来、インストラクターになりたいと考えた場合の不安が少しでも解消できそうですね!

バレエ経験者としてヨガインストラクターになるデメリットをまとめていますので参考にしてみるといいでしょう。

ヨガの専門知識と技術の習得

バレエの舞踊とは異なるヨガの目的や呼吸法、ポーズを学ぶ必要があるため、ヨガインストラクターとなるには時間がかかることも・・・。

バレエは全身を使って美しく踊ることが目的であることに対して、ヨガはポーズと呼吸法で全身を使って身体の中から健康に美しくなり、心身のバランスを整えることが目的です。

ヨガの呼吸法は非常に独特と言われており、すぐに習得できることでもないため自身で自主的に専門知識を身につけていく必要があります

体力的・精神的負担

ヨガインストラクターはバレエインストラクターとは異なり、企業の福利厚生の一環として従業員へヨガレッスンを開講したり、個人のプライベートレッスンに呼ばれたり等活躍の場は多いです。

しかし、活動の幅が大きいと安定した収入を得るための自己集客力や、スタジオによっては生徒数やノルマが精神的負担となる事もあります。

自分を追い込みすぎず、リフレッシュすることも大切となってきます。

スケジュールの管理やプライベート時間、資格取得の時間確保

副業や複数のスタジオの掛け持ち、フリーランスでヨガインストラクターの仕事を行う場合、本業との両立や移動時間、レッスンとレッスンの間の休み時間は確保できるのか等レッスンの時間管理が大変になります。

また主婦の場合、家事や育児との両立で、自分のためのプライベート時間やヨガに集中できる時間、ヨガインストラクターになるために有利となる資格取得の時間を確保することが難しいことも・・・

自分の時間も大切にしながら、無理なく仕事ができると長く続けられそうですね。

収入が不安定なことも・・・

業務委託やフリーランスの場合、収入はレッスン数によって左右されやすく、仕事がなければ収入がないという不安定な状況になる可能性もあります

未経験で資格がない場合には、収入が低くなることもあるため、ある程度の実績やインストラクターになるための講座を受講しておくことも大切です。

ヨガインストラクターとして独立したい夢がある場合には、将来のライフスタイルや経済的な見通し、目標を立てた上インストラクターの仕事を行うといいですね!

ヨガのインストラクターになるために資格は必要か

ヨガ

ヨガのインストラクターになるために、資格は必要なのでしょうか。

結論から書くと、ヨガインストラクターには資格は必要です。

実際は、ヨガに国家資格は必要ではないため、資格がなくてもヨガのインストラクターにはなれます。しかし、資格がないとヨガインストラクターとして採用されないことや、生徒が獲得できない可能性が高いのです。

ヨガインストラクターとして生計を立てたい方は、積極的にヨガに関する資格を取得しましょう。

バレエ経験者にも!ヨガインストラクターにおすすめの資格

ヨガ インストラクター

ヨガインストラクターを目指す方におすすめの資格を紹介します。

おすすめの資格は次のとおりです。

  • 全米ヨガアライアンス
  • AJYAヨガインストラクター
  • JYIAヨガインストラクター

全米ヨガアライアンス

ヨガインストラクターにおすすめの資格1つめは、全米ヨガアライアンスです。

全米ヨガアライアンスは、数あるヨガの資格のなかでも、最も有名なものと言えるため、こちらを取得することをおすすめします。名前に全米とついていますが、日本国内での取得も可能です。全米ヨガアライアンスの資格認定校で学習することで取得できますが、こちらは取得費用が高額なことがデメリットです。

スクールによって費用は異なりますが、だいたい30万円以上の費用がかかるとお考えください。

また合計200時間にもなる膨大なカリキュラムがあるため、短期取得を目指す方には不向きです。長期コースでは500時間のカリキュラムもあるほど。長期間ヨガを学んで、たしかなスキルを身につけたい方におすすめの資格です。

AJYAヨガインストラクター

ヨガインストラクターにおすすめの資格2つめは、AJYAヨガインストラクターです。

AJYA認定のヨガインストラクターの資格は、1級、2級、3級があります。AJYAの認定スクールでインストラクターとして指導をしたいのであれば、3級から始めましょう。独立したい方は2級、1級の取得を目指してください。

サポート体制も充実していて、独立開業したい方にもおすすめです。

参考:一般社団法人 全日本ヨガ協会(AJYA)

JYIAヨガインストラクター

ヨガインストラクターにおすすめの資格3つめは、JYIAヨガインストラクターです。

JYIAヨガインストラクターの受講者の65.3%※が未経験者とされているため、ヨガ初心者でも取得しやすいと言えます。

またJYIAは、全国各地にスクールがあるため、地方在住でも資格を取得しやすいのが特徴。授業時間は、さまざまなライフスタイルに合うよう、午前・午後・土日に開催されていて、仕事終わりでも参加できるように配慮されています。

さらに資格を短期で取得したい方向けのコースもあります。

資格は、1級、2級、3級があるので、自分のレベルに合ったものから取得をしましょう。サポート体制も充実しているので、ヨガインストラクターの仕事に就けるか不安な方にもおすすめです。

公式サイトより

参考:一般社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)

まとめ

ダンスインストラクターが嫌いな人に対処法を教える女性バレエ経験者はヨガインストラクターになりやすいのか解説しました。

バレエ・ヨガどちらも未経験者と比べて、バレエ経験者はヨガを学びやすいと言えます。

その理由は次のとおりです。

  • 柔軟性が高いから
  • 体力があるから
  • 姿勢をキープする力があるから

当然ながらバレエとヨガは異なります。その違いを挙げると次のようになっています。

  • バレエはダンスでヨガは宗教的修行の一種
  • ヨガは呼吸法を重視する
  • ヨガは個人で成立し、バレエは個人では成立しない

ヨガインストラクターにおすすめの資格は次の3つ。

  • 全米ヨガアライアンス
  • AJYAヨガインストラクター
  • JYIAヨガインストラクター

積極的に資格を取得してください。

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