子どもにおすすめの音楽系の習い事一覧|メリットや注意点は?

2022年9月14日

習い事情報

音楽系の習い事

アニメの曲やCMの曲の歌をうたうのが好きな子どももいますよね。

その好きな気持ちを伸ばしてあげたくて、音楽系の習い事を探している保護者もいるでしょう。

具体的に音楽系の習い事とはどんなものがあるのでしょうか。

今回は、子どもにおすすめの音楽系の習い事をご紹介します。

音楽系の習い事のメリットや注意点についても記載したので、参考にしてください。

音楽系の習い事を一覧でご紹介

ピアノ習い事

子どもにおすすめの音楽系の習い事は次のとおりです。

  • ピアノ
  • フルート
  • バイオリン
  • 合唱
  • ギター
  • エレクトーン
  • 声楽(歌)

音楽系の習い事|ピアノ

子どもにおすすめの音楽系の習い事は、ピアノです。

昔から人気のある習い事の1つですよね。

ベネッセの習い事ランキング(22024)は、以下の結果となっています。

参考:ベネッセ 【2024年版】小学生に人気の習い事ランキング!平均費用や習っている数も紹介

ベネッセが2021年に行った同様のアンケート調査と比較しても、「ピアノ・電子オルガン」は4位から3位へとランクアップ。

安定して人気があることがわかりますね!

女の子だけでなく、男の子にも人気の習い事です!

この先もピアノ人気は続くと予想できるため、ピアノを子どもに習わせるのもよいでしょう。

また、絶対音感を身につけるためには、早期にピアノを始めるとよいとされています。

小学校や中学校でもピアノを続けていれば、学校の音楽の時間にピアノ伴奏をすることもあるでしょう。

場合によっては、合唱コンクールのピアノ伴奏者に選ばれることもあるかもしれません。

音楽が好きな子にぜひ習わせてみませんか。

【月謝相場】
5,000円から10,000円

音楽系の習い事|フルート

音楽系の習い事として、フルートもおすすめです。

フルートは横笛ですが、指使いはリコーダーに似ていて、順番に指を動かすことで音階を奏でることができます。

フルートはコンパクトなサイズです。

横に長いイメージを抱く方も多いですが、実際は3つに分かれていて、普段は分割してケースに収納するため、持ち運びしやいのがメリット。

また、ピアノをすでに習っている子どもや、ピアノを習ったことがある子ども、絶対音感がある子どもにもフルートをおすすめします。

その理由は調性です。

やや専門的な内容になりますが、楽器によっては楽譜に書かれた「ド」の音(楽譜音)を出しても、実際に聞こえる音(実音)は「ド」ではないことがあるのです。

このような楽器を移調楽器と呼びます。

移調楽器の代表例はトランペットで、楽譜にある「ド」の音を出すと、実際には「シのフラット」が聴こえてくるのです。

これだと、絶対音感がある子どもであれば混乱します。

ピアノのように実音と楽譜音が同じ楽器を習う子でも、「なんか音が違うな」と思うことがあるでしょう。

そのため、移調楽器ではない実音楽器(inC楽器)のフルートがおすすめなのです。

【月謝相場】
10,000円から15,000円

音楽系の習い事|バイオリン

音楽系の習い事で子どもにおすすめなのが、バイオリンです。

バイオリンは珍しい習い事ではないため、一般的な音楽教室であればバイオリンクラスがあり、比較的かんたんに習うことが可能です。

ただし、子どもの体の大きさによってバイオリンを買い替える必要があり、他の楽器と比べると費用が高額になりがちな習い事です。

また、バイオリンの楽譜音と実音は同じなので、ピアノやフルートをすでに習っている子どもでも混乱せずに習いやすいのも特徴。

【月謝相場】
8,000円から20,000円

音楽系の習い事|合唱

歌が好きな子どもには、合唱もおすすめです。

地域の合唱団や教会の合唱団に所属するとよいでしょう。

合唱はひとりでマンツーマンレッスンを受けるというよりも、合唱団全員で習うため、協調性や社会性が身につきやすい習い事です。

さらに、集団で習う上、楽器や道具が不要なことから、費用が安いのも魅力です。

【月謝相場】
4,000円から8,000円

音楽系の習い事|ギター

ギターも子どもにおすすめの音楽系の習い事です。

ギターは珍しい楽器ではないため、一般的な音楽教室で習いやすく、移調楽器ではないため、ピアノやフルート、バイオリンとも両立しやすいです。

先述したようにギター自体は珍しくはありませんが、子どもで習う人口は多くないため、他の子と差をつけたい方におすすめです。

【月謝相場】
8,000円から10,000円

音楽系の習い事|エレクトーン

エレクトーンも、音楽系の習い事で子どもにおすすめです。

エレクトーンは一見すると電子ピアノのようですが、音を変えるボタン操作や足鍵盤もあり、手足をピアノよりも多く動かすのが特徴です。

音色がさまざまあり、パーカッションもつけられるのがメリットです。

エレクトーンも実音と楽譜音が同じなので、ピアノやバイオリン、フルート、ギターと相性がよいです。

【月謝相場】
8,000円から12,000円

音楽系の習い事|声楽(歌)

声楽(歌)も、音楽系の習い事で子どもにおすすめです。

まず、楽器の習い事と大きく違うのは、道具が必要ないことです。

子どもの身一つで習うことができるので、気軽に始めることができるでしょう。

他の楽器の習い事と併せて習うこともおすすめです。

歌の習い事では、基本的な発声練習、例えば先生がピアノで「ド」を弾き、子どもは聴いて「ド」と判断し音を外さないように「ド〜」と発声する練習や、滑舌の練習、必要に応じて音符カードもフラッシュカードのようにして習うことがあるそうです。

声の出し方だけでなく口の動きも器用になるため、音感だけでなく日頃の会話にも役立ちます。

自分の歌で自分を表現する力を身につけることができます。

普段から歌うのが大好きな子供におすすめの習い事です。

【月謝相場】
5,000円から8,000円

音楽系の習い事|リトミック

リトミックも子どもの習い事におすすめです。

リトミックと聞くと対象が0~5歳位というイメージがあるかもしれません。

しかし、0~5歳までに始めるとリズム感や感覚が研ぎ澄まされ、コミュニケーション能力、集中力や身体能力の向上が見込まれるというだけで、生徒の対象年齢は12歳までとなっている教室が多いです。

小さいうちからリトミックで身体を動かすことでリズム感や音感のトレーニングになります。

特に、音感は幼少期に繰り返し訓練する事で絶対音感を身につける可能性も高まり、身体を動かす事で脳にもいい影響があるのです。

特に幼少期は身体の使い方を習得しきっていないので、左右の指を同時に使ったり、リズムに合わせて手を叩いたり、楽器で音を出してみることで力加減や身体の使い方を学んでいくことができます。

また、リトミックには発表会がある場合もあります。

【月謝相場】
3,000円から10,000円

音楽系の習い事をするメリット

音楽系の習い事のメリット

音楽系の習い事をするメリットは次のとおりです。

  • 音感がよくなる
  • リズム感がよくなる
  • 他の楽器も演奏しやすい
  • 吹奏楽部や合唱部など部活動で活躍できる
  • 脳が活性化する
  • 情緒が豊かになる
  • 集中力が身につく
  • 表現の幅が広がる

音感がよくなる

音楽系の習い事をすることで、音感がよくなります

音感が身につくと、歌も上手になるでしょう。

また、絶対音感が身につく可能性もあります。

絶対音感を習得するには臨界期があり、一般的にそれは7歳とされているのです。

2歳から7歳に子どもの聴覚の発達が著しいため、絶対音感を身につけさせたいのであれば7歳までに習うのがおすすめです。

リズム感がよくなる

音楽系の習い事をすることで、リズム感がよくなります

音楽系の習い事をしている子どもであれば、リズム感がよく、ダンスも得意な子どもが多い傾向にあるのです。(音楽系の子どもが必ずしも踊れるわけではありません)

小学校であれば、運動会や学芸会などで踊ることもあるでしょう。

中学校の体育の授業では、ダンスが必修化されています。

習い事で身につけたリズム感は、学校でも活かせるのです。

参考:文部科学省

他の楽器も演奏しやすい

音楽系の習い事をすることで、楽譜が読めるようになります。

楽譜の読み方の基本を理解していると、他の楽器の楽譜も読めることがあるのです。

たとえばピアノを習っている子どもが、バイオリンを習ったとしても、楽器の持ち方や運指など基本的なバイオリンの扱いはわからなくても、楽譜そのものは読むことができ、スムーズに習いやすいのです。

吹奏楽部や合唱部など部活動で活躍できる

音楽系の習い事をしていれば、小学校や中学校、高校の部活動でその実力を発揮できることがあります。

「自分はバイオリンをやっているから、オーケストラ部がある学校に行きたい」と子どもが考えることもあるでしょう。

学校の部活動で活かせることもメリットです。

脳が活性化する

音楽系の習い事のなかでも、楽器であれば手指を動かします。

エレクトーンやピアノであれば足をたくさん使うこともあるでしょう。

楽譜を目で見て、耳で音を聴いて、手指を動かすという動作には、かなり脳を使います。

また手指を動かすことで血流がよくなり、脳が活性化するのです。

情緒が豊かになる

音楽系の習い事で、よい音楽に触れることで、「この音色は綺麗だな」、「このメロディは素敵だな」と子どもが感じることもあります。

合唱など歌の習い事であれば、歌詞に感銘を受けることもあるでしょう。

また先述したように、手指を動かすことで脳が活性化しますが、感性をつかさどる右脳をよく鍛えることもできるため、感受性豊かになる、情緒豊かになる可能性もあります。

集中力が身につく

音楽系の習い事をすることで、集中力が身につきます。

特に楽器系の習い事であれば、演奏できない箇所を何度も繰り返して練習します。

ピアノであれば、演奏する間はイスにきちんと座る必要があるため、自然と忍耐力や集中力が身につきやすいのです。

表現の幅が広がる

楽器や自分の声など音楽を通じて自分を表現する練習をすることで、音楽の場以外でも子どもの表現力が高まることが期待できます。

大人でも人前で自分を表現することが苦手な方が多いですが、人前で話す機会がある仕事も少なくありませんよね。

小さい頃から自分を表現する習慣をつけることで、大人になっても堂々と人前に出て話をすることができます。

一生の趣味になる

音楽系の習い事をして、習得することで一生の趣味になります。

小さいときに習っていた習い事も、学年が上がるにつれ途中でやめてしまうことがあると思います。

しかし、大人になりふと時間ができたときに「またやりたい」という気持ちから教室に通い始める人も少なくありません。

小さいときに習っていたけれど10年、20年以上ブランクがあるから・・と気にする人もいますが、身体が覚えているので心配いりません。

音楽系の習い事は、楽器ひとつあれば家でも練習できるので大人になって始める人も多いそうですよ。

音楽系の習い事のデメリット

デメリット

音楽系の習い事にはいくつかのデメリットがあります。

始める際に以下の点をクリアできるか考えてみましょう。

練習時の騒音

音楽の習い事の練習は周囲の住民への騒音問題を引き起こす可能性があります。

  • 練習する時間帯を考慮する
  • 音量を制限する
  • 電子楽器でヘッドホンを使う
  • 部屋に適切な音響材料を設置する

など、周囲の方への気配りを忘れないようにしましょう。

練習時間の確保

音楽系の習い事では、レッスン時に次回への課題が出ることも多く、

自宅での練習が必要となります。

ほかの習い事がたくさんあって練習時間を確保できないなど忙しい人には課題となります。

競争心やプレッシャー

音楽系の習い事は発表会もあり、他の演奏者と比較されることがあります。

上手く演奏しなきゃいけない、上達しなきゃいけない、など子供にとってのプレッシャーがストレスになってしまう場合もあります。

創造性や楽しみをもってのびのびと楽しめる環境作りも大切です。

送り迎えが必要

習い事をするにあたって、特に未就学児、低学年児童の習い事には送り迎えが必須です。

また、音楽系の習い事では、重い楽器や楽譜を持っていくなど、親のサポートが欠かせない場合もあります。

送り迎えの方法や時間帯、備品のレンタルなど、教室選びのひとつの基準として考えてみてもいいかもしれません。

身体的な負担の増加

音楽系の習い事では、楽器の演奏や体を動かすことで、まだ体が小さく筋力の少ない子供では姿勢の保持が難しかったり、長時間の練習では疲れてしまうことがあります。

適切な演奏時間を守り、過度な自主練習は控えるなど、成長に合わせた管理が必要です。

音楽系の習い事の注意点

音楽系の習い事の注意点

音楽系の習い事の注意点をまとめます。

注意点|発表会の費用がかかる

音楽系の習い事のほぼすべてで、発表会があります。

発表会への参加費は、月謝とは別なことがほとんどで、お金がかかるのです。

1回の発表会で数万円が必要になることもあるので、ご注意ください。

注意点|楽器の費用がかかる

音楽系の習い事は、月謝が安くても楽器に高額な費用がかかることも珍しくはありません。

継続できるか不安な場合は、楽器レンタルを利用しましょう。

最初は安い楽器を購入して、子どもがある程度上達して続けられそうな場合は、ワンランク上の楽器に買い替えるのもよいかもしれません。

注意点|楽器はメンテナンスがかかる

音楽系の習い事のなかでも、楽器が必要なものにはメンテナンス費がかかります。

ピアノであれば調律が必要です。

ギターやバイオリンなら、子どもの体の大きさによって買い替えをすることもあるため、一度楽器を購入したらそれ以上お金がかからないわけではありません。

注意点|移調楽器に気を付ける

すでに記載したように、楽器のなかには移調楽器というものがあります。

絶対音感がある子どもの場合、移調楽器を演奏すると「どうしてドなのに違う音が聴こえるのだろう…」と気になることも。

音の違いに慣れるまで時間がかかる可能性もあります。

子どもが「変な音に聴こえて嫌だ」と言い出すこともあるため、気を付けましょう。

何歳から始める?

子どもの習い事、音楽系の物は一体何歳ごろからスタートするのが良いのでしょうか。

子どもの発達にそって見ていきましょう。

2歳までは聴覚が安定しない?!

絶対音感を身につけさせたい!音楽のプロを目指してほしい!と考える保護者の方の中には、出来るだけ早くから習わせないとと思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、個人差はあるものの、子どもの脳の発達の特性上、聴覚は3歳頃から急激に発達し、6歳を過ぎると緩やかな発達スピードとなり、9歳〜10歳頃には成長が止まると言われています。

2歳頃までは、聴覚だけでなく演奏するといった細かい動きは出来ませんので、技能を学ぶというより、音楽への興味を持たせるようにするのが良いでしょう。

実際、子供向けの音楽教室も、対象年齢を3歳〜と設定している所が多いように感じます。

3.4歳頃がオススメ!

では、何歳から始めるのがおすすめかと言いますと、3.4歳です!

この頃の脳はある程度発達していますが、成長過程の柔軟な状態なので、訓練次第で大きく伸びると言われています。

ですから技能を学び始めるには3.4歳が良いのです。

脳が急激に発達している期間に、脳に刺激を与えることが重要だということですね。

ちなみに、ピアノは、できれば4歳までに、遅くとも6歳になる前には始めていると良いとも言われています。

音楽系の習い事の先生の選び方

ピアノ

音楽系の習い事は先生と子ども一対一でレッスンすることが多いため、先生の選び方は重要です。

先生との相性で選ぶ

音楽系の習い事は先生との相性が一番大切かもしれません。

体験レッスンや発表会を見に行って、子どもと合うか見てから決めましょう。

子供との相性が良くないとせっかく始めた音楽を嫌いになってしまうことも少なくありません。

先生の経歴で選ぶ

その楽器に特化した経歴がある先生のもとで習うことが大前提ですが中には様々な資格をもっている先生もいます。

音楽大学には幼児教育や教員免許も一緒に取れるコースがあります。

例えば先生が幼稚園教諭の免許をもっていた場合、レッスン中に子どもが飽きてしまったら、無理に続けさせず手遊びやリズム遊びを楽しんだり、音楽を嫌いにさせないように子どもが楽しめることをしてくれる先生もいます。

指導内容は先生によって様々なので評判なども聞けると良いですね。

場所・月謝で選ぶ

音楽系の習い事は大人になるまで長く続けることができる習い事です。

そのため、家から通いやすいか、月謝が高すぎないかも重要となります。

無理なく楽しく続けることができる環境で始めることができると良いですね。

まとめ

理解力の高い子どもたち

子どもにおすすめの音楽系の習い事をご紹介しました。

おすすめの習い事は次の7つです。

  • ピアノ
  • フルート
  • バイオリン
  • 合唱
  • ギター
  • エレクトーン
  • 声楽(歌)

音楽系の習い事をするメリットは次のとおり。

  • 音感がよくなる
  • リズム感がよくなる
  • 他の楽器も演奏しやすい
  • 吹奏楽部や合唱部など部活動で活躍できる
  • 脳が活性化する
  • 情緒が豊かになる
  • 集中力が身につく
  • 表現の幅が広がる

楽譜が読めるようになると、学校の音楽の成績がよくなる可能性もあるので、ぜひ習わせてみませんか。

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