子どもの習い事と家庭学習どちらがいいか悩む方も少なくはないでしょう。
これくらいなら、わざわざスクールに通わずに、家で学ばせてもよいのではないか…と思うこともありますよね。
そこで今回は、家庭学習とはどんなものなのか、子どもの習い事と家庭学習それぞれのメリットなどを解説していきます。
子どもの習い事と家庭学習で迷っている方は、ぜひご参照ください。
目次
家庭学習とは?
そもそも家庭学習とは何を指しているのでしょうか。
家庭学習とは、読んで字の如く家庭で行う学習のことを言います。
小中学校でも家庭学習はどのくらい行っていますか?といったような質問をされることがあるのではないでしょうか?
宿題とは違うの?
自宅で行う学習であれば宿題はどうなのでしょうか?
一般的には宿題も含まれます。
学校から出された宿題と、自身で決めた自主学習を合わせたものが家庭学習と言えます。
家庭学習って何をしたらいいの?
宿題以外に自主学習といっても何をしたら良いのか困りますよね?
イメージがつきやすいもので言えば、
・進研ゼミ
・Z会
・スマイルゼミ
以上のような自宅学習用教材があげられます。
また、自宅学習用教材ではなくても以下のものがあげられます。
・オンライン英会話
・読書
・楽器に触れる
ただ、お金をかけずとも保護者の方と教科書の復習をしたりすることも良いかと思います。
机に向かっての勉強だけでなく、様々な学習があるのではないでしょうか?
子どもの習い事のメリット
子どもの習い事のメリットは、次のとおりです。
- プロの指導者から習える
- 気分転換になる
- 友だちができる
- 選択肢が広がる
- 集中しやすい
- 生活リズムができる
【子ども】習い事のメリット|プロの指導者から習える
子どもが習い事をするメリットは、プロの指導者から習えること。
習い事講師は、その道のプロです。講師も子ども時代に努力をしてその道を究めて、現在指導をしています。
たとえば、ピアノ講師であれば音楽大学出身者が多く、コンクール入賞者などもいるでしょう。
さらに指導経験が豊富であれば、子ども教育のプロでもあります。
習い事をすることで、このようなプロからの質の高い指導を受けることができるのがメリットです。
【子ども】習い事のメリット|気分転換になる
子どもが習い事をするメリットは、気分転換になることです。
習い事の教室まで通うのであれば、自宅から出て外出することになります。
また、習い事先の生徒や講師との交流が、子どもの気分転換になることもあるでしょう。
特に感染症の影響で、子どもたちがなかなか外遊びができない時期や、学校への通学ができない時期は、おうち時間が増えますが、習い事をすることで外に出る機会が持てるため、子どもがリフレッシュしやすいのです。
【子ども】習い事のメリット|友だちができる
子どもの習い事のメリットは、友だちができることです。
同じスクールに通う子と仲良くなれる可能性があります。
また、違う園や小学校の子どもとも友だちになれることも。
習い事という共通点があるので、仲良くなりやすいのです。
友だちが増えることも、習い事のメリットと言えます。
【子ども】習い事のメリット|選択肢が広がる
選択肢が広がることも、子どもに習い事をさせるメリットです。
習い事にはたくさんの種類があります。
しかし、家庭学習だと教えるのが保護者となるため、自分が得意としない分野の指導は困難です。
「ピアノは教えられるけど、英語は無理」ということもあるでしょう。
教室に通うのであれば、どのような習い事でも選びやすいため、子どもの選択肢が広がります。
【子ども】習い事のメリット|集中しやすい
子どもに習い事をさせるメリットは、集中しやすいことです。
家庭学習が集中できないというわけではありませんが、スクールと比較すると集中しにくいこともあります。
自宅だと慣れた環境のため、リラックスしてしまうのです。
近くにオモチャがあれば、遊びたくなることもあるでしょう。
きょうだいがいると、気になって集中できないことも…。
習い事スクールであれば、いつもとは場所が違うため、子どもが集中することもあります。
さらに、スクールは子どもが集中できるように環境を整えています。
机やイスなど、子どもが集中しやすいように配慮されているため、自宅よりも集中しやすいと言えるのです。
【子ども】習い事のメリット|生活リズムができる
習い事をすることで、子どもに生活リズムが生まれることもメリットです。
「月曜日の5時からはピアノのレッスン」など、習い事のレッスンが固定されていると、子どもの曜日感覚が身につき、生活リズムも整うのです。
家庭学習では、時間まで決めて勉強させることはなかなか難しいですが、習い事はあらかじめ時間が決められているため、メリハリを持って生活できます。
子どもの家庭学習のメリット
ここからは家庭学習のメリットを見てみましょう。
なお、この記事で「家庭学習」と表現するものは、「保護者が指導者となって、子どもに趣味などのスキルを身につけさせること」を指します。
メリットは次のとおりです。
- 人見知りでも学習しやすい
- 時間の有効活用ができる
- 送迎が不要
- 費用がかからない
- 子どものペースに合わせて学習できる
- 自己管理能力が高まる
【子ども】家庭学習のメリット|人見知りでも学習しやすい
家庭学習であれば、人見知りでも学びやすいことがメリットです。
人見知りの子どもの場合は、習い事先で慣れない講師や友だちを前にして、緊張することもあるでしょう。
普段はできるのに、知らない人の前ではできないこともあるかもしれません。
家庭学習であれば、保護者から教えてもらえるため、人見知りでも学習しやすいのです。
おうちだと安心できる子どもによいですね。
【子ども】家庭学習のメリット|時間の有効活用ができる
習い事先に行くのではなく、家庭学習をするのであれば、外出する必要がありません。
時間の有効活用ができることもメリットです。
子連れでの外出って大変ですよね。
移動時間だけでなく、子どもに準備させる時間、保護者が用意をする時間も必要です。
家庭学習であれば、移動時間が発生しないため、時間の有効活用ができます。
【子ども】家庭学習のメリット|送迎が不要
家庭学習であれば、送迎が不要ということもメリットのひとつです。
習い事では送り迎えが必要な場合が多く、習い事はさせたいけど送迎が負担と感じる保護者もいると思います。
特に共働きの家庭や兄弟がいる家庭では、送迎することが難しいかもしれません。
家庭学習であれば、送迎の時間がないため、子どもも保護者の予定に合わせることなく、やりたいときに取り組むことができます。
【子ども】家庭学習のメリット|費用がかからない
子どもに家庭学習をさせるメリットは、費用がかからないことです。
習い事教室に通うのであれば、入会金や月謝がかかりますが、家庭で学習させる場合は費用が必要最低限であるため、経済的と言えます。
あまりお金をかけず子どもにスキルを身につけさせたい方に、家庭学習はよいでしょう。
【子ども】家庭学習のメリット|子どものペースに合わせて学習できる
家庭学習をさせるメリットは、子どものペースに合わせられることです。
習い事によってはグループレッスンとなり、子どもひとりひとりのペースに合わせることが難しいのです。
クラスについていけず、わからないことが解決しない子どもや、反対にクラスのペースが遅すぎてつまらないと感じる子どももいます。
しかし、家庭学習であれば、保護者が子どもの理解度に合わせながら、指導するため、自分のペースで学習できます。
【子ども】家庭学習のメリット|自己管理能力が高まる
子どもに家庭学習をさせることで、自己管理能力が身につきます。
習い事であれば、曜日や時間が決まっていますが、家庭学習だと決まっていないことが多いので、「そろそろやろう」と子どもがやる気を出す必要があるのです。
自分から率先して学習する能力も芽生えるかもしれません。
自立性・計画性が身につきやすいことも、家庭学習のメリットと言えます。
勉強は塾に行く?家庭で学ぶ?
ピアノなどスキルを習得する習い事ではなく、勉強の習い事についてはどうでしょうか。
塾に行って学ぶメリット
塾では集団や個別、子どもに合った方を選んで学ぶことができます。
個別では自分の弱みをとことん学ぶことができ、集団では周りの仲間と切磋琢磨して学ぶことができます。
テストや模試があり、講師が子ども一人ひとり強みや弱みの傾向を見てくれるので、塾に任せることができるのがメリットです。
家庭学習をするメリット
家庭学習では保護者が勉強を見ることになります。
勉強が得意、教えることが得意な保護者にとってはやりがいとなるでしょう。
塾に頼るよりも子どもの強みや弱みがすぐにわかるので、対応しやすくなります。
家という落ち着いた環境で、思い立ったら時間の制限もなく勉強ができるので、子どもにとっても良いでしょう。
習い事と家庭学習どちらが向いている?子どもの特徴とは
ここまで、習い事と家庭学習のメリットをそれぞれ解説しましたが、どちらがよいのでしょうか。
ここでは習い事に向いている子どもと、家庭学習に向いている子どもの特徴を解説します。
習い事に向いている子どもの特徴
習い事に向いている子どもの特徴は、次のとおりです。
- 社交的・外交的な子ども
- やりたいことが明確にある子ども
- 将来の目標がある子ども
- 働く保護者の子ども
【社交的・外交的な子ども】
習い事は、講師や友だちがいるため、人見知りではなく社交的・外交的な子どもに向いています。
友だち作りが得意な子や、ひとりよりも誰かと一緒のほうがやる気がでる子どもにもよいでしょう。
【明確にやりたいことがある子ども】
「プログラミングをやりたい」、「ダンスを習いたい」など、子どもが明確にやりたいことがある場合は、習い事をおすすめします。
「子どもがやりたいこと=保護者が得意なこと・教えられること」とは限りません。
そのため、明確にやりたい習い事がある子どもには、家庭学習ではなく、習い事がおすすめです。
【将来の目標がある子ども】
「バイオリニストになりたい」、「プログラミングを使う仕事をしたい」など、子どもがはっきりとした将来の目標を持っている場合は、実力がしっかりと身につくように、家庭学習ではなくプロの指導者から教育を受ける方が効率がよいと言えます。
家庭学習に向いている子どもの特徴
家庭学習に向いている子どもの特徴は、次のとおりです。
- 内向的・人見知りの子ども
- スキルや深い知見のある保護者の子ども
【内向的・人見知りの子ども】
内向的・人見知りの子どもの場合は、習い事ではなく家庭学習がよいこともあります。
あえて習い事をさせることで、人見知りを克服させるのもよいですが、恥ずかしがって実力が発揮できないこともあります。
習い事先に苦手な子どもがいて、そもそも通うことを嫌がる場合も。
内向的な子や人見知りの子の場合は、保護者の前のほうがわからないことを質問しやすく、実力も発揮しやすいため、家庭学習がおすすめです。
【スキルや深い知見のある保護者の子ども】
保護者に高いスキルや深い知見がある場合は、家庭学習が向いています。
たとえば、保護者がピアニスト、音楽大学卒の場合は、ピアノ教室ではなく、家庭学習もよいでしょう。
すでに記載したように家庭学習なら、費用が抑えられるため、スキルのある保護者が自ら教えるのがおすすめです。
ただし、身内だとどうしても保護者が感情的になることもあります。
「どうしてできないの?」と感じる保護者も多いので、自身にスキルがあっても習い事スクールに頼る家庭もあります。
このように、習い事と家庭学習にはそれぞれのメリットがあり、どちらが絶対的によいということはありません。
子どもとの相性を見ながら、選択したいですね。
まずは家庭学習から始めて、プロからの指導の必要性を感じたら、習い事スクールに通うのもよいでしょう。
習い事と家庭学習は両立できるの?
習い事、家庭学習の両方のメリットを知って、どちらも取り入れたいと考えている方いませんか?
目的によっては、とりあえず家庭学習で適性を確かめたいですよね。
そこで以下からは、習い事と家庭学習は両立方法と両立できる人の特徴について解説します。
計画的な時間管理をする
習い事、学校、家庭学習をこなすには体力が必要ですよね。
どれも一生懸命に取り組むことはいいことですが、計画を立てないで長時間続けると途中で集中力が切れたり、継続することが大変になってしまいます。
そこで、週の初めに習い事と家庭学習の1週間分のスケジュールと時間配分を親子で決めることが必要です。
例えば、ピアノのレッスンが週2回あるなら、残りの3日は家庭学習に集中できるように時間を確保したり、通学時間や待ち時間も有効に使い、英単語の暗記や読書をするなどの工夫すると上手く勉強する習慣をつけることができます。
時間管理が上手な人は、スケジュールに従って行動する習慣を持っていることが特徴です。
計画を立てて実行できることで、無駄な時間が減り、両立しやすくなりますよ。
目標設定をする
闇雲に家庭学習をしていても進捗速度がわからなかったり、モチベーションが低下してしまいます。
そこで、習い事に影響を受けずにできるペースを見つけて、マイルストーンを立てることをおすすめします。
まず、1週間で数学の問題集を30ページ進める、ピアノの課題曲を一曲マスターするなど、具体的な目標を立てます。
その目標に向かって日々少しずつ進めることで、習い事のスケジュールが影響しても家庭学習が停滞しません。
習い事との両立が上手くいく子どもは、習慣的に自分の進捗を確認し、目標達成に向けて調整を行います。
また、親や講師とコミュニケーションを取り、進捗に応じた目標修正ができる柔軟さも特徴です。
子どもの特徴を見極めて正しくサポートすることが大切です。
習い事と学習の優先順位の調整をする
習い事のスケジュールが忙しい時期は、家庭学習と優先順位を決めて柔軟に計画を立てることが必要です。
例えば、習い事で大会や発表会が近づいている場合は、家庭学習の負担を一時的に軽減する為に、時間や量を調整することで、習い事に集中する時間を増やすことができます。
反対に、学校のテスト前には習い事を少し控えめにして学習時間を優先します。
こうした調整ができる人は、自分の状況を理解し、柔軟に対応できたり、周囲の大人とも相談しながら、自分で優先順位を考え、行動に移せる力が備わっています。
親子で相談しながら計画と実行を繰り返すことで、1人でも効率的に学習を進めることができるようになりますよ。
休息とリフレッシュの時間を確保をする
習い事と家庭学習を両立するには、適度な休憩も必要です。
習い事と学習の合間に散歩や短い運動、好きな本を読んだりやYOUTUBE試聴したり、自由時間設けることが大切です。
これにより、家庭学習や習い事に対するモチベーションを維持しやすくなります。
また、リフレッシュすることでより高い集中力を発揮することができます。
多くの予定があってもこなすことができる人は、無理に詰め込みすぎず、自分の体や心の状態をしっかり把握し、適切な休息を取ることが特徴です。
メリハリをつけて集中力を維持することで、習い事と家庭学習のどちらも充実させることができますね。
まとめ
今回は子どもの習い事と家庭学習のそれぞれのメリットや、子どもにどちらがおすすめなのかまとめました。
習い事のメリットは次のとおり。
- プロの指導者から習える
- 気分転換になる
- 友だちができる
- 選択肢が広がる
- 集中しやすい
- 生活リズムができる
家庭学習のメリットは次のとおりです。
- 人見知りでも学習しやすい
- 時間の有効活用ができる
- 送迎が不要
- 費用がかからない
- 子どものペースに合わせて学習できる
- 自己管理能力が高まる
習い事に向いている子どもの特徴は次の4つ。
- 社交的・外交的な子ども
- やりたいことが明確にある子ども
- 将来の目標がある子ども
- 働く保護者の子ども
家庭学習に向いている子どもの特徴は次の2つ。
- 内向的・人見知りの子ども
- スキルや深い知見のある保護者の子ども
習い事と家庭学習を両立する方法は次の4つ。
- 計画的な時間管理をする
- 目標設定をする
- 習い事と学習の優先順位の調整をする
- 休息とリフレッシュの時間を確保をする
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