円滑な学校生活には、理解力が必要です。
おとなになって社会に出ても理解力は求められるため、子どものうちから身につけておきたいですよね。
そこで今回は、子どもの理解力を鍛える方法と理解力が高い子どもの特徴、おすすめの習い事を紹介します。
子どもの理解力を鍛えたい方はぜひ参考にしてください。
目次
理解力とは
そもそも理解力とはなんでしょうか。
理解力とは、物事の本質を知る力のことです。
状況を察知する力・相手の気持ちを理解する力も理解力となります。
理解力が乏しいと、日常生活に支障が出ます。
社会に出ても理解力は求められるため、幼いうちから積極的に理解力を鍛えましょう。
理解力とは
理解力とは、物事の仕組みや状況を正しく判断したり、文章を読んだり会話を聞いたりして内容を正しく理解し、どのような対応を行うべきか判断する能力のことです。
理解力のある人は物事の本質を見抜く力があり、応用問題にも強い傾向があります。
相手の立場に立って説明することがうまく、コミュニケーション能力が高いので人間関係も円滑に進めることができます。
読解力とは
読解力とは、「文章を読んでその内容を理解し、解釈する力」のことです。
読解力には、
1.語彙力=単語の意味と使い方を理解し使いこなす力
2.要点把握力=核心をつかむ力
3.複雑性対応力=構造をとらえる力
が必要とされています。
国語の成績が良かったり、読書のスピードが速い子どもは読解力があるといえるでしょう。
読解力が上がると国語だけでなく様々な教科の評価もあがるので、小学低学年から読書が習慣化できるように読書カードを作っている学校も多いです。
聴く力とは
子どものうちから聴く力=傾聴力を鍛えておくことで、集中力・読解力・共感力・コミュニケーション能力・論理的思考力・想像力も高められます。
何となく自然な感じで耳に入ってきた音声を聞くのが「聞く」、集中して身を入れて聞くのが「聴く」というイメージです。
幼児期から習慣づけ、鍛えておきたいのは傾聴力で、これは集中してじっくり「聴く」力のことです。
国語の長文読解、算数の文章問題、理科・社会の記述問題に対応できるようになります。
読解力・傾聴力をもっていると必然と理解力もついてくるので理解力を鍛えるためには読解力・傾聴力も必要不可欠だと言われています。
理解力が高い子どもの特徴とは
理解力が高い子どもの特徴を解説します。
理解力が高い子どもは次の特徴があります。
- 国語の成績がよい
- 読書のスピードが速い
- 暗記せずに本質を理解しようとする
- 応用問題に強い
理解力が高い子どもの特徴|国語の成績がよい
理解力が高い子どもの特徴は、国語の成績がよいことです。
国語は文章を読解して、その内容を理解した上で問いに解答します。
正解するためには、文章を正しく理解している必要があるのです。
そのため、国語の成績がよいということは、理解力があるということになります。
国語の成績だけでなく、さんすう・数学の文章問題が得意な子どもも理解力が高いと言えます。
理解力が高い子どもの特徴|読書スピードが速い
理解力が高い子どもの特徴は、読書スピードが速いことです。
すでに記載したように、読書では内容を理解していないと先に進めません。
読書のスピードが速いということは、それだけ理解をしてすぐに先に進めているということです。
1冊読み終わるのが速い子どもは、理解力があると言えるでしょう。
理解力が高い子どもの特徴|暗記ではなく本質を理解しようとする
理解力がある子どもの特徴は、暗記ではなく本質を理解しようとすることです。
ルールや公式などをそのまま覚えるのではなく、本質から理解しようとする特徴があります。
たとえば「お店のなかで走ってはいけない」というのは一般のルールです。
このルールを文字通り覚えるのではなく、「どうして走ってはいけないのか」と保護者に質問して、ルールの本質(他人に迷惑をかけない、他人・自分が怪我をする危険性がある)を理解しようとする特徴があります。
理解力が高い子どもの特徴|応用問題に強い
理解力が高い子どもの特徴は、応用問題に強いことです。
基礎問題を解けても応用問題に苦戦する子どももいるでしょう。
理解力があると、解き方や公式の本質を理解しているため、応用問題にも強いのです。
理解力が低いことで生じる3つのデメリット
理解力を鍛える方法を紹介する前に、まずは理解力が低いとどのような問題が発生するのかをしっかりと押さえていきたいと思います。
今回は、学習とコミュニケーションの二つの面から紹介します。
子どもの理解力が不足していることで引き起こされるデメリットは以下の通りです。
理解力が低いことで生じるデメリット|丸暗記しようとする
例えば、算数の速さの問題について学習する場合を考えてみましょう。
速さの3公式を全て暗記しようとする子は、速さとはどんなものかを理解するというより、とりあえず覚えてしまえばいいと考える傾向があります。
記憶力がある子であれば、この方法でも問題を解くときに対処できますが、速さとは何かという基礎の部分は危うくなります。
そうなると、ひっかけ問題や応用問題に対応できないでしょう。
理解力が低いことで生じるデメリット|主観的な考え方をする
新しい単元・分野を勉強するとき、「なんとなく苦手だな」という感情を持ってしまったり、勉強そのものに対して「嫌だ」という感情を抱いてしまうことがあります。
勉強を進めている中で、「でも、これはこう思う」という自分の主観が強すぎる子もいます。
そして、基礎の部分とは違う部分にばかり意識が向いてしまい、重要な部分の理解がうまく進められないのです。
このようなタイプの子は、新しいものへの理解も苦手です。
理解力が低いことで生じるデメリット|周りの人から誤解されやすくなる
理解力が不足していることによって、話しても理解してもらえないと周囲から認識されてしまう可能性が高まります。
それによりコミュニケーションの機会が減ると、より周囲を理解しにくい環境になるという悪循環に陥る恐れがあります。
また、自分のことを伝える機会が少なくなってしまうと学校などの集団生活の中で孤立することにもつながり、より自信を失ってしまいます。
子どもの理解力を鍛える8つの方法
子どもの理解力を鍛える方法を解説します。
理解力を鍛えるおすすめの方法は次のとおりです。
- 考えるクセをつける
- すぐに答えを教えない
- 読書をする
- 音読をする
- あらすじを話してもらう
- 疑問を持つ
- お手伝いをする
- 語彙を増やす
子どもの理解力を鍛える方法|考えるクセをつける
子どもの理解力を鍛えるおすすめの方法は、考えるクセをつけることです。
理解力を高めるには「考える力を育てること」が大切です。
理解をする前段階として、自分で考える工程があります。
考えてから理解ができるのです。
理解力には考える力が必要となるため、子どもの考える力を鍛えましょう。
子どもの理解力を鍛える方法|すぐに答えを教えない
子どもの理解力を鍛えるおすすめの方法は、すぐに答えを教えないことです。
子どもは「なぜ?」、「なに?」と質問をすることもありますよね。
特に未就学児であれば質問が多いかと思います。
このときに、答えをすぐに教えずに、子どもに考えさせることをおすすめします。
すぐに答えを教えてしまっては、子どもが考えなくなります。
子どもが質問をしてきたら、「どうしてだと思う?」と質問を返すのがおすすめです。
子どもが幼い場合は、保護者が一緒になって考えましょう。
子どもの理解力を鍛える方法|読書をする
子どもの理解力を鍛えるおすすめの方法は、読書をすることです。
読書は、内容を理解していないと先には進めません。
そのため、たくさんの本を読むことで、理解力を鍛えることができます。
子どもが興味のあるジャンルの本を読ませましょう。
子どもの理解力を鍛える方法|音読をする
子どもの理解力を鍛えるおすすめの方法は、音読をすることです。
声に出して読むことで、脳が活発になります。
語彙も増やすことができるので、本を購入したら音読をさせましょう。
音読は理解力はもちろんのこと、国語力も鍛えることができます。
読めない漢字があれば音読ではつまります。
子どもの漢字の理解力の確認にもなるため、可能な限り音読もさせましょう。
子どもの理解力を鍛える方法|あらすじを話してもらう
子どもの理解力を鍛える方法は、あらすじを話してもらうことです。
みなさんは、ドラマや映画のながら見をしていて、その内容がほとんど頭に入っていなかったということはありませんか。
本もただ目で文字を追うだけでは、内容を理解できないことがあります。
そこでおすすめしたいのが、本のあらすじを話させることです。
子どもに音読をしてもらったら、「今の内容をかんたんにママに教えてくれる?」と子どもに言って、あらすじを話してもらいましょう。
本の内容を質問することもおすすめです。
「どうして主人公はこんな行動をしたのかな?」、「このときの主人公はどんな気持ちだったかパパに教えて」と質問して、子どもの理解力を鍛えましょう。
子どもの理解力を鍛える方法|疑問を持つ
子どもの理解力を鍛えるおすすめの方法は、疑問を持つことです。
たとえは、おでかけの行きに咲いているお花を見つけたとします。
帰りに閉じていたら、「あれ、このお花さっきと状態が違うね。どう違うかな?」と子どもに伝えて、「どうしてお花が閉じてしまったと思う?」と質問をして考えてもらいましょう。
日常のあらゆるものに疑問を持つことで、子どもがその疑問を解決しようとよく考えます。
考える力を鍛えることができれば、自然と理解力もアップするのでおすすめです。
子どもの理解力を鍛える方法|お手伝いをする
子どもの理解力を鍛えるおすすめの方法は、お手伝いです。
お手伝いは、子どもの理解力を鍛えるだけでなく、保護者にもよいメリットがあるのでぜひやらせましょう。
理解力に必要なものは、ワーキングメモリです。
理解するためには、記憶も必要です。
このワーキングメモリとは、情報を一時的に記憶しながら操作するための構造や過程のこと。作業記憶とも呼ばれます。
子どもの理解力を鍛えるためには、ワーキングメモリの活用も大切。
お手伝いをするときに、「これからご飯の準備をするから、テーブルの上をお片付けしてね」と伝えましょう。
すると子どもは、「お片付けをする」というタスクを記憶します。
こうして短期記憶を少しずつ鍛えていきましょう。
「テーブルの上を布巾で拭いて、そのあとお箸を出してね」と伝えてください。
これで「テーブルの上を拭く」と「お箸を出す」という2つのタスクを記憶します。
ワーキングメモリが鍛えられれば、子どもが言われたことを理解して行動できるようになるでしょう。
子どもの理解力を鍛える方法|語彙を増やす
語彙を増やすことも、子どもの理解力を鍛えるおすすめの方法です。
言われた言葉を知らないと、理解することはできません。
つまり、理解力には語彙力も必要なのです。
子どもがわからない言葉があれば、辞書を使って一緒に調べましょう。
小学生であれば、辞書を与えて自分で調べさせてください。
新しい言葉を覚えたら、同じ意味の言葉や反対の意味の言葉も併せて調べると子どもの語彙が増えます。
遊びで理解力を鍛える!?
好奇心旺盛で活発な子どもたちに、勉強しなさい!本を読みなさい!と言ってもなかなか取り組むまでに時間がかかるかもしれません。
しかし、理解力は遊びやゲームのなかでも鍛えることができるのです。
勉強の合間やテレビゲームの代わりに取り入れれば気分転換にもなります。
楽しく活動するなかで理解力をアップしていきましょう。
推理ゲーム
推理ゲームとは、閉じ込められた部屋から脱出する「脱出ゲーム」や架空の探偵となってミッションや事件を解決する「探偵ごっこ」などがあり、最近では現実の世界で体験できる「リアル脱出ゲーム」が人気です。
推理ゲームや謎解きゲームは子どもの論理的思考能力(論点を整理して考える力)や問題解決能力を鍛えるのに役立ちます。
ゲームのゴールに繋がるヒントを見つけて進んでいくには、ルールと与えられた情報を整理して考え、理解しなければなりません。
また、複数人で行えば、自分の考えを相手に伝える、相手の考えを聞いて理解する、というコミュニケーションも生まれます。
数学ゲーム
数学ゲームは子どもたちが数学的な概念を楽しみながら学ぶことができる遊びです。
例えば、数独をやったことがある人も多いでしょう。
9×9のマスに数字の1~9を埋めていくロジックパズルです。
開始時点で配置されているいくつかの数字を頼りに、前後左右をあてはめていくには、同時にタテ・ヨコの計算をして「ここにこの数字を入れると・・・」と仮定しながら進めていく必要があります。
そこで、数学的な概念やパターンを理解する力を鍛えることができます。
科学実験
科学実験、といっても、授業で行うような薬品や火を使うものばかりではなく、家庭で簡単にできるものもあります。
- 水にものを浮かべたり沈めたりする浮力の実験
- 布や下敷きを使って静電気を発生させる実験
- 砂糖や塩を水に溶かして飽和溶液(水に物質が溶ける限界)を調べる実験
など、家庭にあるもので手軽に実験ができます。
理解力を高めるためには、実験の前に仮説を立て、実際の実験結果とくらべてどうだったか、を考察することが大切です。
また、より本格的に行いたい場合は実験キットなども販売しているので、購入してみるのもおすすめです。
役割遊び
小さな子どもの理解力を高めるには、役割あそび(ごっこ遊び)が効果的です。
自分とは違う役になりきることは、その相手を理解することからはじまります。
その役割はどんなことをする人か、どんな言葉遣いか、など想像して演じます。
その人の立場になって考えることで、他者の視点を理解し、共感する力を養うことができます。
子どもの理解力を鍛えるおすすめの習い事
子どもの理解力を鍛えるおすすめの習い事を紹介します。
おすすめの習い事は次の4つです。
- ダンス
- ピアノ
- 作文教室
- 幼児教室・知能教室
子どもの理解力を鍛える習い事|ダンス
子どもの理解力を鍛えるおすすめの習い事は、ダンスです。
ダンスの指導はときに抽象的なことがあります。
肩が上がっている子どもには、「肩を下げて」ではなく「首を長く」と指導をすることがあるのです。
「首を長くってどういうことだろう?」と子どもが疑問を持ち、講師のお手本を見て「肩を下げて首の裏を伸ばすということかな」と、子どもがレッスンを通じて理解できるようになります。
ダンスは芸術要素があるため、講師からの指導や助言が抽象的なことも少なくはありません。
講師がなにを求めているのか、子どもが自然と考えるため、理解力を鍛えることができます。
子どもの理解力を鍛える習い事|ピアノ
子どもの理解力を鍛えるおすすめの習い事は、ピアノです。
ピアノも芸術要素が強い習い事で、指導が抽象的になりやすいです。
「やさしく弾いて」、「もう少し明るく」、「楽しそうに弾いて」など、やや抽象的に指導されることがあり、講師がなにを求めているのかを理解する必要があるのです。
そのためピアノを習うことでも、子どもの理解力が鍛えられます。
子どもの理解力を鍛える習い事|作文教室
子どもの理解力を鍛えるおすすめの習い事は、作文教室です。
作文は書きたい内容を頭の中でまとめてから文章を書く必要があり、その内容を理解(インプット・情報整理)していないと文章を書く(アウトプット)ことができません。
作文教室のなかでも、読書感想文のクラスがおすすめです。
読書感想文は、書籍の内容を理解していないと書くことはできないため、理解力を鍛えたいなら、読書感想文クラスも受講させませんか。
子どもの理解力を鍛える習い事|幼児教室・知能教室
未就学児の場合は、幼児教室・知能教室もおすすめです。
幼児教室・知能教室では、子どもの能力を引き出す指導をしているため、理解力も鍛えることができます。
幼児教室・知育教室は6歳まで通るのが一般的。
小学校に入る前のトレーニングとして通わせるのもよいでしょう。
まとめ
子どもの理解力を鍛える方法と、理解力が高い子どもの特徴、理解力を鍛えるおすすめの習い事を記載しました。
理解力を鍛える方法は次のとおりです。
- すぐに答えを教えない
- 読書をする
- 音読をする
- あらすじを話してもらう
- 疑問を持つ
- お手伝いをする
- 語彙を増やす
子どもの理解力を鍛えたいなら、次の4つの習い事がおすすめです。
- ダンス
- ピアノ
- 作文教室
- 幼児教室・知能教室
理解力がアップすると、学校の成績にもよい影響がでます。
ぜひ理解力を伸ばしましょう。
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