ダンスを習っていなくても、学校の授業の一環でダンスの振り付けをみんなで考えて、クラスメイトの前で披露をする機会があるかと思います。そもそもダンスの振り付けは、どうやって決めたらいいのでしょうか。
今回は、ヒップホップダンスの振り付けの決め方やおすすめのダンス曲の選び方を解説します。
ヒップホップの大会やコンテストなどで、ダンスの振り付けに悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。
目次
ヒップホップダンスの振り付けの作り方
ヒップホップダンスの振り付けの作り方を解説します。
ヒップホップダンスの振り付け|曲を決める
ヒップホップの振り付けを考える前に、まず踊る曲を決めましょう。
ヒップホップ系の創作ダンスをする場合は、最初にダンス曲から考えることをおすすめします。曲の選び方は本記事後半でくわしく解説します。
ヒップホップダンスの振り付け|曲のイメージを考える
ヒップホップのダンスの振り付けを考える際は、曲のイメージを考えてください。
踊る曲は、どんなイメージなのか、形容詞をたくさん羅列してみましょう。
かっこいい・明るい・元気・クール・おとなっぽい・親しみがある・身近だ・新しいなど、曲にイメージを紙に書き出すことをおすすめします。
学校の体育の授業などでクラスメイトと創作ダンスの振り付けを考える場合は、一緒に曲のイメージを相談し合いましょう。
振り付けは曲のイメージに合ったものだと、まとまり感ができます。
ヒップホップダンスの振り付け|オリジナルの振り付けをチェック
ヒップホップの曲が決まったら、オリジナルの振り付けをチェックしてください。
曲にPVがある場合は、そのPVをYouTubeなどで見て、元々の振り付けを確認します。どんなヒップホップの技が使用されているのか、確認してください。
自分が真似できそうなレベルの振り付けかどうかを確認しましょう。まずは1時間ほどかけて、オリジナルの振り付けを真似ることをおすすめします。
しかし、オリジナルの振り付けの真似をするだけでは、いわゆる「丸パクリ」になってしまいます。学校の授業などで創作ダンスをする場合は、独自性が求められるので、丸ごとそのままオリジナルを採用することはできません。
また、そのままダンスの振り付けを完コピ(いわゆる完全コピー)ができないこともありますよね。
オリジナルの振り付けをまずは踊ってみて、できる技とできない技、取り入れたい技とそうでない技を分けましょう。
曲のオリジナルの振り付けにはない技も、取り入れていきましょう。新しく取り入れる技は、曲のイメージに合うものをおすすめします。
ヒップホップダンスの振り付け|技をつなげていく
オリジナルの振り付けの技、新しく取り入れる技が決まったら、1つ1つをつなげていきましょう。
ゆっくりとしたテンポで曲をかけながら、技をつなげていき、無理がないか確認します。
ヒップホップダンスの振り付け|見せ場を作る
ヒップホップダンスの振り付けの、見せ場を作りましょう。
見せ場の多くは、曲のサビ部分が多いので、印象に残るような振り付けを取り入れてください。見せ場はダンス技だけでなく、キメポーズも有効です。
目立って印象に残るようなポーズを、ピタっと決めましょう。このポーズも曲のイメージに合うものを選んでください。
ダンスの見せ場は次のようなものです。
- 三代目J SOUL BROTHERS「R.Y.U.S.E.I.」…ランニングマン
- BTS「Dynamite」…サビ後のキック
- Foorin「パプリカ」…パプリカと歌うときのお花を咲かせる振り付け
- NiziU 「Make you happy」…サビ部分の縄跳びダンス
「この曲と言ったら、これ!」、「このダンスと言えば、ここ!」というような部分が、いわゆるダンスの見せ場です。印象に残るものを考えましょう。
ヒップホップのコンテストや大会であれば、見せ場をしっかりと作って審査員にアピールをしましょう。
ヒップホップダンスの振り付け|繰り返しを利用する
ヒップホップに限ったことではありませんが、ダンスの振り付けは最初から最後まで考える必要はありません。
ダンス曲にも繰り返しがあるように、ダンスの振り付けも繰り返しをすることができます。
サビが繰り返されるときは、上手に繰り返しを使いましょう。
また、左右対称の振り付けをすることもおすすめです。右手を横に広げたら、同じように左手も横に広げるなど、左右で同じにすると後から振り付けを覚えるのが楽になります。
どんなときにヒップホップダンスの振り付けが必要なの?
ここでは、どんなときにヒップホップの振り付けを考える必要があるのか、解説していきます。
小学校・中学校・高校の体育の授業では、創作ダンスをすることがあるのです。また、ダンススクールのレッスンの一環として、生徒たちが振り付けを考えることもあります。
さらに、ヒップホップのダンス大会・タンスコンテストに出場する場合は、オリジナルの振り付けである必要があり、自分たちで考えなくてはいけないのです。
このように、プロの振付師、プロのダンサーでなくてもダンスの振り付けを考える機会があります。
ヒップホップの創作ダンスの曲の選び方
さて、ここからは創作のヒップホップダンスの曲選びについてくわしく解説いたします。曲選びに悩んでいる方は参考にしてください。
ヒップホップダンスの曲選び|キャラクターに合った曲を選ぶ
ヒップホップダンスの曲は、踊る人のキャラクターに合ったものを選ぶことをおすすめします。
明るく元気なイメージの人であれば、そのイメージに合う曲を選んだほうが、ハマっていて踊りやすいのです。見ている人も「このダンスはこの人にぴったりだ!」と感じるでしょう。
自分の印象に合った曲がよくわからない方は、友だちに相談することをおすすめします。
ヒップホップダンスの曲選び|年齢に見合った曲を選ぶ
ヒップホップダンスの曲は、年齢に見合った曲を選ぶことをおすすめします。
ヒップホップで洋楽の曲をチョイスした場合は、その曲の歌詞をチェックしてください。おとなっぽすぎる内容にはなっていませんか。
特にキッズダンスの場合は、曲がおとなっぽすぎるものはおすすめしません。ダンス大会やコンテストの場合は、曲の歌詞でイメージがついてしまうこともあります。
年齢に見合わない曲で踊っていると、審査員への印象が悪いこともあるので気を付けましょう。
ヒップホップダンスの曲選び|テンポで選ぶ
ヒップホップダンスの曲は、テンポでも決めましょう。
適度なアップテンポの曲がおすすめです。速すぎるテンポの曲だと、ついていくのに精一杯で初心者の方には難しく感じることもありますよね。
そのため、ゆったりとした曲を選ぶ人もいますが、スローな曲だとダンス初心者には不向きと言えます。ゆっくりとした曲は、カウントが取りにくく、振り付けがズレてしまうことがあるのです。間延びすることもあり、創作ダンスの場合はややアップテンポくらいの曲が初心者には踊りやすいでしょう。
ヒップホップダンスの曲選び|誰もが知っている曲を選ぶ
誰もが知っている曲を選ぶのもよいでしょう。
誰もが知っている有名な曲や、今流行っていてあちこちで流れている曲がおすすめです。知っている曲がかかると、観客はより盛り上がります。
ヒップホップの大会やコンテスト、発表会であれば、観客の盛り上がりや、声援が後押ししてくれることもあるので、ぜひ誰もが知っているような有名な曲も選択肢に入れてください。
ヒップホップダンスの曲選び|振り付けが思い浮かぶ曲を選ぶ
聞いたときに、振り付けが思いつきやすい曲を選ぶのもおすすめです。
抽象的な曲や、リズムがわかりにくい曲、リズムが取りにくい曲は、振り付けが考えにくく、なんとか振り付けができたとしても踊りにくいことが多いので、おすすめしません。
【ヒップホップ】ダンスの振り付けの覚え方
曲選びから振り付けまでできたら、自分で考えた振り付けを覚えていきましょう。
ダンスの振り付けの覚え方は、大きく分けて2パターンあると言えます。
- ワード化して覚える
- 体で覚える
【ワード化して覚える】
振り付けを言葉にして覚える場合は、「右手を出して、くるっと回ってポーズ」など曲のメロディに合わせて、振り付けを歌詞のようにして覚える方法です。
動きを言葉にするのもよいですし、ダンス技を列挙するのもおすすめです。「ボックス、ターン、ジャンプ」など技を暗記するのもよいでしょう。
言葉に出して覚える人もいれば、一旦ノートなどにメモを取って覚える人もいます。
【体で覚える】
何度もその振り付けを繰り返し、体に染みつかせるように覚える方法もあります。おすすめの覚え方は、最初に言葉で覚えたあとに、体に染みつくまで何度も繰り返して踊る方法です。
体に振り付けが染みつくまでには、長い時間がかかるので、根気よく繰り返しましょう。
万が一、緊張をして頭が真っ白になって「あれ? 次はなんだっけ?」と頭で思ったとしても、振り付けが染みついていると体が自然と動くこともあります。
体にダンスの振り付けが染みつくほど、踊ることができたら、微修正をしてブラッシュアップをしましょう。
まとめ
今回はヒップホップダンスの振り付けの作り方を解説しました。
振り付けを考える前にまず、ダンス曲を選びましょう。その曲のイメージに合った振り付けを考えていきます。
まずはオリジナル曲の振り付けをチェックして、取り入れる振り付けと新しく入れる振り付けを考えていきましょう。1つ1つの技をつないでいき、曲のサビで見せ場を作ります。印象に残るような見せ場を考えましょう。
振り付けを作ったら、ブラッシュアップ・微修正して完成です。
ダンスの振り付けは作るだけではなく、覚えることが必要。言葉化したあとは、体に染みつくほど何度も繰り返して踊ってください。
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