バレエをはじめたいけどお金がかかるイメージがあって踏み出せない・・・というお悩みをよく耳にします。
もし子どもが習いはじめてもお金の面で続けられなくなったら、と心配になりますよね。
高い発表会費用も、なぜ高くなってしまうのか理由がわかれば漠然とした不安もなくなるのではないでしょうか。
この記事ではバレエにかかる費用全般についてクラシックバレエ歴30年現役バレエ講師の筆者が解説いたします!
目次
バレエの習い事にかかるおもな費用
必ずかかる基本的な費用です。
基本的な費用では、他の習い事とそこまで大きな差はないのではないでしょうか。
ここでは筆者が講師をしているお教室をもとに、例をあげて紹介いたします。
【入会金】
個人的なバレエ教室では10,000~20,000円が相場です。
スポーツクラブのバレエスクールではスイミングや体操などで通っている場合、入会金は無料になる場合があるようです。
きょうだいで通う場合、二人目の入会金は半額などきょうだい割りがあるお教室もあります。
【レッスン代】
月謝は週のレッスン回数によって変わります。
週1回 7,000~10,000円
週2回 10,000~15,000円
週3回 15,000~20,000円 といった場合が多いです。
週2回、3回になると少し割安になります。
【レッスンで必要な物】
バレエを習い始めるにあたって揃えておかなければならないものを紹介します。
レオタード 5,000~10,000円
タイツ 1,500~2,500円
シューズ 2,000~2,500円
お団子を結うためのネット 200~400円
他にはバレエ用のショーツやボディファンデーションと呼ばれる下着があります。
これは着用する決まりがあるバレエ教室もありますが、幼児のころは自分の下着をつけたままで大丈夫なところがほとんどです。
下着も必要かどうか見学の時に聞いてみましょう。
タイツやシューズは消耗品です。
小さいお子さんはタイツに穴をあけてしまうこともありますし、シューズはすぐにサイズアウトしてしまいます。
お教室に決まりがない場合はネットで安く手に入れることをおすすめします。
発表会っていくらかかるの?
みなさんバレエを習わせるうえで一番ネックだと感じているのは発表会の費用ではないでしょうか。
高いイメージのバレエの発表会ですが、やはり実際バレエを習っている中で一番お金がかかるのは発表会です。
バレエの発表会ってなんで高いの?
小さい頃は一回の発表会で1~2役でも、大きくなるにつれ役も増えていきます。
しかし相場は1役7万円~ですが、2役10万円~、3役13万円など割安になっていきます。
なぜなら出演費の中には、会場費、照明や舞台装置の大道具の技術スタッフ代、華やかな舞台装置のレンタル代など出演者全員で割っている経費があり、それと個人のメイク代などさまざまな費用が入っているのです。
バレエの発表会は高く感じますが、それくらい必要経費がかかっているのです。
発表会の費用の内訳
ここでは未就学児~中学生頃までを対象に解説していきます。
それでは、内訳として何にいくらくらいかかるのでしょうか。
筆者が講師をするお教室を例に、費用別にみていきましょう。
【平均的な総額】10~30万円
1回の発表会にかかる総額はだいたい10万円~30万円ほどでしょう。
役によって大きく値段が変わります。
未就学児は最低金額で抑えられることがほとんどです。
ただし、高校生や大学生になり、バレエ教室の一番のメインの役をもらえるような上手な子になると30万円では収まらなくなります。
【出演費】7万円~
役によります。小学校低学年くらいまでの子どものうちは1役7万円~といった場合が多いです。
一人でヴァリエーションを踊る役や、ソリスト(メイン)として後ろにコールド(脇役)が付く役や、男性と組むようになると1役10万円以上はするでしょう。
男性と組む場合は個人的に謝礼として商品券などのお礼を渡すこともあります。
【衣装代】1着1~3万円
衣装はレンタル衣装と買い取り衣装によっても変わりますが、子どものうちはレンタル衣装でしょう。
レンタル衣装は子どもの衣装の場合衣装1着1万円~3万円が相場です。
レンタル衣装とは、バレエの衣装の業者からお教室の先生がその役に合った衣装を選んで借りることです。
クリーニング代も込みなので返すときの手間はありませんが、汚れや傷をつけてしまうと弁償しなければならない場合もあります。
丁寧に扱いましょう。
【映像代】8,000円~15,000円 (任意)
バレエの発表会では撮影は厳禁です。
本番は舞台専属のカメラマンが入り、映像を撮ってくださいます。
DVDやBlu-rayの販売があるのでそちらを購入しましょう。
映像代の相場は8,000円~15,000円といった場合が多いです。
【写真代】1枚1,000~ (任意)
写真もバレエ専属のカメラマンさんがシャッターチャンスを逃さず撮ってくださいます。
1枚1000円~といった場合が多く、決してお安くないですが、思い出に数枚残しておくことをおすすめします。
【本番用の消耗品】1万円~2万円
バレエの発表会の本番では、新品のサテンのバレエシューズ(もしくはトウシューズ)と本番用のタイツが必要になるでしょう。
普段レオタードの下に下着を着けない小さな子どもでも、衣装はチクチクしたり汗をかいたりするのでボディファンデーションを着用する場合があります。
これらの発表会で必要な消耗品は、バレエ教室から割安に一括購入できる場合が多いです。
関連記事:一度ハマったら抜けられない…? バレエ母の世界へようこそ!~第2回・発表会編~|みらのび
積み立て制度がある場合も!
毎月の月謝と別に、毎月無利子で発表会のための積み立てを受けているお教室もあります。
それくらい大きな金額になるということですね。
筆者が講師をするバレエ教室でも積み立て制度がありますが、ほとんどの子どもが利用しています。
コンクールにかかる費用ってどのくらい?
小学校高学年~中学生になるとコンクールに出ませんか?とお誘いを受けることや、子どもから出てみたい!と言われることがあるでしょう。
ここではコンクールに関しての費用を説明いたします。
【平均的な総額】10万円前後
1回コンクールに出場するためにかかる平均的な総額は10万円前後といった場合が多いです。
出演費だけでなく、衣装代、シューズ代、音楽の編集代もかかります。
個人レッスン代は、練習すればするだけかかるので、どこまで力を入れて練習するかで費用も変わってくることになるでしょう。
この先は内訳の相場を解説していきたいと思います。
【出演費】1万円~3万円
民間のコンクールでの出演費の相場は1万円~3万円といった場合が多いです。
ただし、地方のコンクールに出場する場合は旅費と、先生に引率についてもらう場合その費用もかかります。
海外であればさらに費用が高くなります。
【特別指導料】1回1時間5,000~
特別指導料とは、個人レッスンの費用です。
コンクールの振り付けや練習は普段のレッスンが終わった後や、お教室によってはコンクールの練習用の曜日と時間が決まっていて、その時間に個人レッスンを受けます。
月謝の中ではなく、別で1回1時間〇千円と決まっています。
個人レッスンは1回1時間5,000円~が相場でしょう。
筆者は個人レッスン代を浮かせるために、振り付けは先生に指定してもらったDVDやYouTubeで覚えてから個人レッスンを受けていました。
音楽編集も、自分のパソコンで作ったこともありました。
少しでも回数を多くコンクールに出場したいと思えば、そのようにして費用を削るように自分でがんばる方法もありますよ!
【衣装代】1着2~3万円
発表会と同じく、基本的にはレンタルの衣装を借りることになる場合が多いです。
コンクールではヴァリエーションを踊るので、ヴァリエーションの衣装を借りることになりますが、普通の衣装より華やかに作られているため高くなります。
1着2~3万円が相場です。クリーニング代は含まれています。
【本番用の消耗品】5,000~1万円
コンクールも発表会と同じく新品のタイツとシューズが必要になる場合が多いです。
【先生にお礼】3,000円~5,000円
お教室の風習や親御さんの考え方にもよりますが、コンクールが終わってから、指導してくださった先生にお礼をするのが一般的です。
気持ち程度なので3,000円~5,000円の菓子折りをもって親御さんも一緒にお礼をしましょう。
参考:バレエコンクールの費用は出演費だけではない!その内訳とは? | Ballet-MART / バレエマート
こんな変わった費用も・・・
バレエは月謝や発表会の費用以外にも“こんな費用もあるの!?”という費用が存在したりします。
そんなちょっと変わった費用を紹介いたします。
どこのお教室でもあるわけではないのでご安心を!
【後援費】
父母会費と呼ばれることもある後援費。
PTA会費といえばわかりやすいでしょうか。
先生へのお礼やゲストの方へのお茶代やお花代に使われます。
【パーティー代】
お教室によっては発表会の後に打ち上げのようなパーティーがあり、そのパーティー代として一人数千円~数万円かかることがあります。
基本的に習っている子ども+母が参加します。
後援費として毎月1,000円ずつ積み立てる場合や、発表会の時に発表会費用と別にパーティー参加費としてかかる場合、さまざまです。
【お中元やお歳暮】各5,000円~1万円
昔からあるお教室の場合、お中元やお歳暮の風習が残っている場合があります。
発表会などで先生と関わることが多いタイミングで、先生の好みをチェックしておきましょう。
【維持費】500~1,000円
月謝と別に維持費という名目の費用がかかるお教室もあります。
これは冷暖房など光熱費にあてられています。
【教室のタイプ別】費用比較まとめ
教室のタイプによって費用も変わってきます。
複数のお教室の費用から相場を検証してみました。教室のタイプによっての費用の比較をしてみましょう。
【個人経営のバレエ教室】
月謝:週1 7,000円~9,000円
発表会:1回15万円前後
【スポーツクラブのバレエ教室】
月謝:週1 5,000~7,000円
発表会:発表会はないところが多いです。
【バレエ団直営のバレエ教室】
バレエ団が直接経営している、バレエ団付属のバレエ教室の場合です。
入るためにオーディションがあったり、発表会も直営ならではの豪華な発表会になるので比較の対象にはなりませんが、参考までに。
月謝:週1 1万円~15,000円
発表会:1回15万円~20万円(チケット別)
発表会ではチケット代が別途かかる場合が多く、集客ノルマがある場合や、1枚〇円×10枚など買わなければならないところもあるようです。
このように、バレエ教室のタイプによっても費用は変わります。
バレエをはじめてみたいけど発表会費用の捻出がどうしてもできない、というかたは、スポーツクラブのバレエ教室ではじめてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
やはりバレエはイメージ通りお金がかかりますね・・・。
お金がかかるバレエですが、バレエを習う魅力はやはり舞台で踊るということ!
小さい頃から発表会やコンクールといった目標に向かって努力することで、大変なことも乗り越える力や人前に立つ経験から度胸がつきますよ!
他の習い事ではなかなか習得できない経験値なのではないでしょうか。
大きなお金がかかるのは発表会やコンクールなど舞台関係のみ!
一番お金がかかる発表会ですが、発表会の開催自体が1年に1回のお教室と2年に一回のお教室があります。
単純にそれだけで倍違うので、費用がネックでバレエをはじめるか迷っている方は教室選びのときにチェックしてみてくださいね。
バレエのお教室選びについてはこちら「バレエ 教室 選び方」
バレエを習っているすべての家庭が高給取りなわけではありません。
お金が続かなかったら・・・という心配はいりません。
やりくりしながら続けていくことは決して難しいことではないですよ♪
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