少子化が進んでいて、子どもに習い事をさせる保護者も増えてきました。
その影響から、子どもの習い事の種類も増えていますが、あえて習い事をさせない保護者もいます。
そこで今回は、未就学児の子どもに習い事をさせないメリットを解説します。
実際に習い事をしていない未就学児はどれくらいいるのか、習い事をさせない保護者の声や、おすすめの習い事についても記載しているので、ぜひご参照ください。
目次
未就学児に習い事をさせるメリット・デメリット
「ベネッセ教育総合研究所」による「習い事」に関するアンケート結果によると、6歳以下の子供がいる保護者を対象に行ったアンケートでは、小学校入学前の6歳で「習い事に通っている」と答えた方は67.5%という結果になりました。
参考:ベネッセ教育総合研究所 ダイジェスト版幼児の生活アンケート第6回
そこで、まずはじめに、未就学児に習い事をさせるメリット・デメリットについて解説します。
未就学児に習い事させるメリット
発達の促進
習い事を通じて、未就学児の認知、身体、社会的な発達を促進することができます。
音楽やダンス、絵画などの習い事は、感覚や創造性を刺激し、表現力や集中力を高める助けとなります。
自己表現と自信の構築
習い事を通じて未就学児は自己表現の機会を得ることができます。
自分の感情や考えを表現する力が育ち、自信を持つことができるでしょう。
社会的スキルの発達
習い事は未就学児にとって社会的な経験の場でもあります。
グループレッスンやチーム活動に参加することで、協調性やコミュニケーションのスキルを身につけることができるでしょう。
趣味や才能の発見
習い事を通じて、未就学児が自分の興味や才能を発見する機会が与えることができます。
好きな活動に取り組むことで、将来の方向性や趣味の土台を築くことになることもあります。
未就学児に習い事させるデメリット
過度な負荷
適切なバランスを保たない場合、習い事は未就学児に過度の負荷をかけることがあります。
時間的・身体的な負荷が大きくなり、遊びや自由な時間が制限される可能性があります。
ストレスやプレッシャー
習い事によって競争や評価の要素が加わる場合、未就学児はストレスやプレッシャーを感じることがあります。
過度の競争や達成のプレッシャーが、本来の楽しさや創造性を損なう可能性があります。
集中力の維持
未就学児はまだ集中力が発達途中であり、長時間のレッスンや練習に集中することが難しい場合があります。
習い事が未就学児の発達段階に合わない場合、逆にストレスや疲労を引き起こすことがあります。
未就学児に習い事をさせないメリット
未就学児に習い事をさせないメリットは次のとおりです。
- 保護者との時間が長く取れる
- 習い事費用がかからない
- 送迎の負担がない
- 子どもの自由な時間が増える
- 保護者の心にゆとりが生まれる
【未就学児】習い事をしないメリット|保護者との時間が長く取れる
未就学児に習い事をさせないメリットは、保護者との時間が長く取れることです。
生涯で子どもと過ごせる時間は下記のようになっています。
母親 | 約7年6か月 |
父親 | 約3年4か月 |
ライフスタイルによって差はありますが、短いと感じた方が多いのではないでしょうか。
子どもとの時間はかけがえのないもの。
特に未就学児の場合は、日々の成長度合いが大きく、日に日にスキルアップすることがあります。昨日できなかったことが、突然できるようになる…ということも。
この時期に習い事をさせないことで、子どもの成長をより感じられ、一緒に過ごせる時間を確保できます。
【未就学児】習い事をしないメリット|習い事費用がかからない
未就学児に習い事をさせないメリットは、費用がかからないことです。
習い事にはお金がかかることは言うまでもありません。未就学児の習い事の月謝の相場は、3,000円から12,000円です。
習い事をさせなければ、毎月かかる費用が発生しません。
その分、おうちでできる子どもの教育に充てる、知育玩具を購入するなど、別のことにお金をかけられます。
【未就学児】習い事をしないメリット|送迎の負担がない
未就学児に習い事をさせないメリットは、送迎負担が減ることです。
未就学児に習い事をさせる場合は、保護者による習い事先までの送迎が必要で、たとえ送迎バスがあっても停留所までは送迎を求められます。
仕事をしている保護者であれば、この送迎が負担に感じることもあるでしょう。
送迎のときに保護者同士であいさつや会話をすることもありますが、このようなコミュニケーションが苦手な方もいるかと思います。
習い事をしていなければ、いわゆるママ友・パパ友付き合いを最小限にできます。
送迎の負担も園だけになり、負担が減るのです。
【未就学児】習い事をしないメリット|子どもの自由な時間が増える
未就学児に習い事をさせないメリットは、子どもの自由な時間が増えることです。
習い事をしていると、スクールまで通う時間・レッスン時間があり、子どもの自由時間が減ります。
習い事をさせなければ、子どもが自宅でゆっくりと過ごすことができるのもメリットです。
【未就学児】習い事をしないメリット|保護者が心にゆとりが持てる
未就学児に習い事をさせないメリットは、保護者も子どもも心にゆとりが持てることです。
未就学児の場合は、人見知り・場所見知りが強く出ることがあり、習い事先に連れて行くと、泣いてしまうこともあります。
母子分離不安(子どもが母親から離れることに不安を感じる)から、習い事に行きたがらないことも…。
玄関で「イヤー!」と大泣きすることも珍しくはなく、このような状態では保護者が精神的に負担を感じることもあります。
習い事をさせていなければ、このような負担はなく、心にもゆとりが持てるでしょう。
習い事をしていない未就学児の割合は?
近年は子どもの習い事は多岐にわたります。少子化もあり、習い事をさせる保護者も多いだろうと感じますよね。
実際に未就学児で習い事をしていない割合はどれくらいなのか、紹介します。
★就学前から習い事をする子どもは半数以上の56.1%。もっとも人気な習い事は水泳
【図】行っている習い事はありますか。(複数回答可)
参考:学研教育総合研究所 幼児白書Web版2022年9月調査「幼児の日常生活・学習に関する調査」
学研教育総合研究所の幼児白書では、習い事をしていない未就学児(4歳から6歳)の割合は、43.9%となっていました。
この調査では、習い事をしている割合の方が多いですが、習い事をしていない未就学児が決して珍しいとは言えない数値です。
2019年の調査では就学前から習い事をするどもは56.8%であり、2022年の調査では56.1%と大きな変化はありません。
コロナ禍による懸念から未就学児に習い事をさせる保護者が低下する可能性もありましたが、多くの習い事が感染対策を強化し、学習や経験の機会を損なわない努力をしたと考えられます。
また、「通信教育」(10.5%)が前回(9.4%)より増えており、休園や自宅保育の増加が要因のひとつといえるかもしれません。
(※2024年4月現在、最新の幼児白書は2022年の調査です)
未就学児に習い事をさせない理由とは?保護者の意見・口コミまとめ
未就学児の子どもに、習い事をさせていない保護者の意見・口コミをまとめました。
未就学児に習い事をさせない理由|コスパが悪そう
「未就学児の習い事はコスパが悪そう」という保護者の意見がありました。
未就学児の場合は集中力が短くて、レッスン中に気が散ってしまうことや他のことをしてしまうことがあります。
未就学児の場合は、集中力の持続時間が10分以下と言われているため、習い事先でもなかなか集中できないこともあるでしょう。
そのため、コスパが悪いと感じる保護者もいるようです。
未就学児に習い事をさせない理由|ほとんど遊びのようだった
「一度スクールに見学に行ってみたら、ほとんど遊びのようなレッスンで、特にお金をかけて通わなくてもいいかなと思った」という保護者の意見もありました。
未就学児の場合は、習い事の楽しさを理解させることを中心にレッスンを進めるスクールが多いです。
また、難しいスキルを教えることもないため、レッスン内容が遊びのように感じることもあるでしょう。
たとえばダンスレッスンであれば、本格的にステップを教えるというよりも、音に合わせて体を動かすことが多く、「これならおうちでもできる」と感じる保護者もいるのです。
未就学児に習い事をさせない理由|習い事をさせる余裕がない
「習い事をさせる余裕がない」とうい保護者の意見もありました。
習い事には費用がかかるので、経済的な問題から未就学児の時点では習い事をさせない家庭も少なくはありません。
また、仕事や家事・育児の負担感から、習い事をさせる精神的・体力的な余裕がない保護者もいるでしょう。
未就学児に習い事させないとき家庭内でできることってあるの?
「本当は習い事させたいけれど、今は難しい」「習い事をしていないけれど家庭でできる工夫を知りたい」と考えている方いませんか?
家庭内でのちょっとした工夫で、子どもの成長をサポートする方法があります。
以下からは、習い事ができない問題とその対策について解説します。
経済的な理由で習い事が難しいときの対策
費用の問題で習い事を諦めることは、勿体ないですよね。
そんな時は、無料のオンライン学習教材や YouTubeの教育動画を活用してみてください。
ピアノやダンスなどの基礎的なレッスンを無料で提供している動画が多くあります。
また、図書館の無料イベントや地域の公的な施設で行われる比較的安価なプログラムもチェックしてみてください。
新しいことに挑戦できるだけでなく、交友関係も広がります。
アートや手先の運動を含めた創作活動など家庭での遊びを通じて学べることを挑戦してみるのも良いですね。
地域に適した習い事がないときの対策
やらせたいことはあるけれど、住んでいる地域に子どもに合った習い事がないことありませんか?
そんな時は、家庭内でその分野を補う工夫が必要です。
例えば、運動をさせたいけれど近くに体操教室がない場合、自宅の庭や公園で親子一緒に運動をすることで、体を動かす機会を作ることができます。
また、幼児向けの運動ゲームやアプリも活用して、バランス感覚や体力を伸ばすことが可能です。
公共施設の遊具を借りて、サッカーやボール遊びをしたり、市民プールでは泳ぐ練習ができます。
他にも、クラフトやDIYのアクティビティは創造性を育む機会になります。
時間的に通わせる余裕がないときの対策
共働き家庭が増えて、時間に余裕のない日々を送る人もいると思います。
忙しい家庭の場合、短い時間でできる学びの時間を日常生活に組み込むことが重要です。
例えば、夕食の簡単な料理のお手伝いは、手先の器用さや食への興味を育てることができます。
また、お風呂の時間に数の数え方を教えたり、外出時に自然の観察をすることで、日常生活に教育を取り入れることができます。
毎日少しずつのアクティビティでも、子どもの好奇心や能力を育むことができますね。
子どもが特定の習い事に興味を示さないときの対策
子どもがまだ何に興味があるかを見つけられていない場合、さまざまな活動を試す機会を作ることが大切です。
家で簡単にできるアート、音楽、ダンス、スポーツ、読書など、多様なアクティビティを一緒に楽しんでみてください。
どれかに強い興味を持ったら、その分野をさらに伸ばすために特化した道具や教材を家庭で準備することが大切です。
また、幼児向けの運動会、ボーイスカウトなどイベントに参加すると興味のあることを見つけやすいです。
友達の習い事の発表会を観るのもおすすめですよ。
子どもの好きを優先して、伸ばすことが自信や成長に繋がります。
働く保護者でもできる未就学児の習い事
習い事をしていない未就学児は40%以上ということがわかりました。半数以上の未就学児は習い事をしているため、まだ始めていないと焦る保護者もいるかと思います。
そこでここでは働く保護者におすすめの未就学児の習い事を紹介します。
おすすめの習い事は、次のとおりです。
- オンラインレッスン
- 単発レッスン
- 通信教育
- チケット制の習い事
未就学児の習い事|オンラインレッスン
おすすめの習い事は、オンラインレッスンです。
感染症の拡大から、オンラインでできる習い事が増えています。
- ピアノ
- リトミック
- 英会話
- バイオリン
など、オンラインレッスンはたくさんあります。パソコンやタブレットがあれば受講できるレッスンがほとんどです。
場所見知りしやすい子ども、母子分離不安がある子どもでも、自宅ならレッスンが受けやすいでしょう。
リビングで子どもに受講させて、すぐ隣で保護者が見守れば、人見知りの子どもでも安心して受講できるかと思います。
未就学児の習い事|単発の習い事
働く保護者におすすめなのが、単発の習い事です。
仕事をしていると送迎の負担が気になるかと思いますが、単発の習い事であれば継続がないので、仕事をしていても子どもに習わせやすいです。
1回のみの講座を受けてみませんか。子どもとの相性をチェックして、ある程度成長してから本格的に習い事を始めるのもおすすめです。
未就学児の習い事|通信教育
通信教育もおすすめです。
- 幼児教育(こどもチャレンジなど)
- 英会話
- お絵描き
などがあります。
CDやDVDで学ぶ通信教室は、自宅でも受講しやすくて未就学児がいる家庭によいでしょう。最近では、未就学児向けのタブレット学習もあります。
通信教育であれば、自宅にいながらレッスンが受けられます。母子分離不安が強くでている子どもでも受講しやすいはず。
子どものペースで学べるのも通信教育の魅力なので、興味がある方は始めてみませんか。
未就学児の習い事|チケット制の習い事
チケット制の習い事も仕事をする保護者であればおすすめですが、未就学児向けの習い事でチケット制は少ないと言えます。
急な仕事が入って、子どもの送迎ができずにやむなく習い事を欠席させると、月謝がもったいなく感じることもあるでしょう。チケット制であれば、習うときにチケットを消費するので、働く保護者でも利用しやすいのが特徴です。
ただし、先述したように、なかなか子どもの習い事でチケット制は少ないです。
チケットには使用期限があるので、あらかじめ消費しきれるか確認してから習い事を選びましょう。
通園先での習い事に参加するメリット・デメリット
多くの幼稚園・保育園では園の活動とは別に、習い事を行っていることが多くあります。
「課外活動」「課外保育」などと呼ばれ、園によって様々なものがあります。
例えば、
- 英会話
- ピアノ
- リトミック
- 農業体験
- スイミング
- お絵描き
などがあります。
園での習い事について、メリット・デメリットを解説します。
園での習い事に参加するメリット
場所見知り、人見知りをしない
知らない場所に行くと緊張して嫌がってしまう子でも、通い慣れている園であれば場所見知りせずに自然と参加できます。
また、外部の先生を呼んで行われる場合にも、園内には普段からよく知っている先生たちがいます。
慣れた環境で落ち着いて習い事に集中することができます。
お友達と一緒に習える
新たな場所での習い事では、お友達作りに難しさを感じることもあります。
ですが、園内での習い事であれば、いつものお友達と一緒に習うことができます。
会話の幅が広がったり、お友達の新しい一面を発見できる機会になるかもしれません。
送迎の負担が減る
普通の習い事では、園が終わるとお迎えにいき、習い事の場所へ送る、もしくは時間によっては一旦帰宅してから送っていく、という流れになります。
しかし園内での習い事は、活動場所も園内、開始時間も園に合わせているので、送り届ける必要がありません。
朝、園に送る→習い事が終わる時間にお迎え、という流れになるので、保護者の負担がかなり減ります。
園での習い事に参加するデメリット
費用がかかる
園内での活動といっても、あくまでも「習い事」です。
幼児教育・保育は無償化となりましたが、習い事の費用は含まれません。
一般的に、相場は月5,000円から8,000円です。
また、延長保育料も必要となるので、よく確認が必要です。
日時の選択、振替ができない
一般的な習い事では、いくつかのクラスから都合の良い曜日・時間を選べます。
また、休んだ際は別日への振替ができることがほとんどです。
しかし、多くの園内での習い事では、曜日・時間が決まっていて、それに合わせた調整が必要です。
休んだ場合の振替がないことも多いため、月謝が無駄になってしまう場合もあります。
辞めにくい
園内で行っている習い事の場合、内容が合わなかったり違うことを始めたくて、子どもが辞めたいと思っても、お友達と一緒だから、好きな先生もいるから、と辞めにくくなってしまうかもしれません。
保護者にとっても、送迎が楽であったり、ママ友との関りの面でも辞めさせたくないと思ってしまいがちです。
ですが、子どもの声に耳を傾け、気持ちを尊重してあげられるといいでしょう。
まとめ
習い事をしていない未就学児の割合や、習い事をさせないメリット、習い事をさせていない保護者の口コミ、おすすめの習い事を解説しました。
未就学児に習い事をさせないメリットは次のとおりです。
- 保護者との時間が長く取れる
- 習い事費用がかからない
- 送迎の負担がない
- 子どもの自由な時間が増える
- 保護者の心にゆとりが生まれる
家庭の教育方針で、「習い事は小学生になってから」と決めている保護者もいるでしょう。習い事をしていない未就学児の割合は、4割を超えていて、珍しいことではありません。
仕事や家事・育児で忙しい保護者でも始めやすいおすすめの習い事は、次のとおりです。
- オンラインレッスン
- 単発レッスン
- 通信教育
- チケット制の習い事
現在は習い事をさせていないものの、いずれ始めたい方は上記の4つの習い事を検討してみてください。
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