インストラクターになりたいけど、今までインストラクターは一度もやったことがないし、できるのだろうか…と気になる方もいるかと思います。未経験からインストラクターになるのは難しいのでしょうか。
今回は、未経験者でもインストラクターになれるのか、未経験者がインストラクターになるメリット・デメリットを解説します。
実際にどうやって未経験からインストラクターになるのか、ステップもまとめました。
未経験からインストラクターになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インストラクターは未経験でもなれる?
インストラクターには、未経験でもなれるものなのでしょうか。
結論から書くと、未経験でもインストラクターになることは可能です。
これはインストラクターの求人によります。求人によっては「未経験歓迎」と書かれていることもあるのです。
求人情報の条件に「経験者のみ」と記載されていることもあります。その場合は、未経験者ではインストラクターになることはできません。
経験者と偽ってインストラクターになることはできる?
未経験者にもか関わらず、経験者としてインストラクターになることはできるのでしょうか。
自分がインストラクターとして働きたいスクールで未経験者は募集せず、経験者のみだったら、どうしても働きたい気持ちから、経験者だと偽りたいこともあろうかと思います。
その気持ちもわかりますが、経歴・職歴を偽ることはおすすめしません。
これは経歴詐称にあたり、詐欺罪・私文書偽造罪などの罪に問われることもあります。実際に経歴詐称で逮捕や起訴される可能性は低いですが、経歴に虚偽があった場合はインストラクターとしての職を失うことがあります。
解雇まではならなくても、周囲からの信頼を失うこともあるでしょう。
このようにトラブルになる可能性があるため、未経験者の場合は未経験者向けの求人に応募しましょう。
未経験のインストラクターを募集する本当の意味
インストラクターの求人情報に、「未経験者歓迎」と記載されていることがあります。これはどういう意味なのでしょうか。
たとえば、ヒップホップダンスのインストラクターを募集していたとします。求人の条件に「未経験者でもご応募ください」と記載されていたとしましょう。
この場合の意味は、「ヒップホップダンス未経験者でもインストラクターになれる」という意味ではありません。「インストラクター経験がない人でもインストラクターになれる」という意味です。つまり、インストラクター経験がなくてもヒップホップダンスは経験している必要があります。
「未経験」とは指導経験がないことを意味していて、その分野の知識やスキルは求められます。
未経験でインストラクターになるメリット
未経験でインストラクターになるメリットを解説します。
主なメリットは、次の2つです。
- 新しい分野の知識が学べる
- フレッシュな気持ちで働ける
メリット|新しい分野の知識が学べる
未経験でインストラクターになるメリット1つめは、新しい分野の知識が学べることです。
インストラクターに初めてなることで、その分野の知識が深まるでしょう。
たとえば、未経験から英会話のインストラクターになったとします。すでに英語の知識はあったかと思いますが、インストラクターになったことで、「生徒がつまずきやすい英語のポイント」、「どうやって教えれば英語を理解してもらえるのか」などの知識が深まるのです。英語の知識だけでなく、インストラクター業務をすることで新たな知識が得られるでしょう。
新しいスキルが増えることもあるでしょう。これが自分の成長になり、自信にもつながります。未経験でインストラクターになるには、苦労もありますが、自分の成長の喜びも大きいでしょう。
メリット|フレッシュな気持ちで働ける
未経験でインストラクターになるメリット2つめは、フレッシュな気持ちで働けることです。
未知の業界や分野で仕事をするなら、希望に満ち溢れているかと思います。どんなことでもフレッシュな気持ちで取り組めるのです。業務1つ1つが新鮮に感じられ、仕事の楽しみも感じられるでしょう。
未経験でインストラクターになるデメリット
未経験でインストラクターになるデメリットを解説します。
デメリットは次のとおりです。
- 知識を身につける努力が必要
- 経験者と差が出る
- イメージと違うことがある
デメリット|知識を身につける努力が必要
未経験でインストラクターになるデメリット1つめは、知識を身につける努力が必要なことです。
未経験者ということは、その分野で初めて仕事をするため、あまり知識がない状態でしょう。
たとえば、バレエのインストラクターに未経験からなったとしましょう。バレエの知識は十分にあっても、どうやって生徒に指導をしたらいいかは経験値がないため、わからないこともあるはずです。
未経験でインストラクターに採用された場合は、就業先で研修期間が設けられ、手厚いフォローが受けられる可能性もあります。
しかし、それだけでは不十分で本人が努力してスキルや知識を身につける必要もあります。なるべく早く周囲のインストラクターに追いつけるように、マニュアルを読む、接客を学ぶ、スキルを増やすなどが求められます。
デメリット|経験者と差が出る
未経験でインストラクターになるデメリット2つめは、経験者と差が出ることです。
同僚のインストラクターはすでに働いている経験者です。未経験者と比較してスキルが多く、利用者(会員・顧客・生徒)からの信頼も厚いでしょう。
未経験のインストラクターは、経験値のある先輩インストラクターと比較されてしまうこともあります。
「Aさんの教え方はわかりやすいけど、Bさんはたどたどしくてよくわからない」と思われることもあり得ます。なかなか自分の利用者がつかないことも、あるかもしれません。
デメリット|イメージと違うことがある
未経験でインストラクターになるデメリット3つめは、イメージと異なる可能性があることです。
未経験だと、インストラクター業界が実際はどんなかはわかっていません。職場見学をせずに、イメージだけで就職することもあるでしょう。(職場見学をしたとしても、実際に働く正確なイメージをすることは難しいです)
インストラクターとして働いてみたことで、見えていなかった実状がわかり、あとから「こんなはずではなかった」、「思っていたのと違う」と感じることもあるのです。想像と現実のギャップに悩むこともあるでしょう。
これは、業界知識がない未経験者ならではのデメリットと言えます。
未経験からインストラクターになる方法
未経験からどうやってインストラクターになればいいのかわからない方も多いでしょう。
ここでは、未経験からインストラクターになるためのステップを解説します。
1.未経験者向けの求人を探して応募する
まず、未経験者向けのインストラクター求人を探しましょう。
インストラクターの求人は、一般的な求人情報サイトに掲載されています。求人情報に「未経験応募OK」など記載されているので、条件をチェックしてください。
インストラクターで未経験者を募集していることも珍しくはないため、すぐに求人は見つかるでしょう。しかし、実際は経験者が優遇されることがあります。人気求人の場合は、未経験者ではなかなか採用されないこともあるでしょう。
インストラクターの仲間がいる場合は、紹介で仕事をすることもできます。インストラクターの知り合いがいる方は、つても利用しましょう。
また、求人情報サイトではなく、スクールのホームページでインストラクターを募集していることもあります。気になるスクールがあれば、こまめに求人情報をチェックすることをおすすめします。
必要に応じて履歴書・職務経歴書を先方に送ってください。その際に、スポーツ経験などインストラクターに通づる経歴がある方は、その旨記載しましょう。
2.面接をする
面接に進むことができたら、次の回答を事前に用意しておいてください。
- なぜ未経験からインストラクターになりたいのか
- インストラクターになったらどのようなことをしたいのか
- なぜその会社を志望したのか
上記はインストラクターの面談でよく聞かれる内容なので、スムーズに回答できるように事前に用意しておくことをおすすめします。
面接はスーツまたはそれに準ずる服装にして、華美にならないようにしましょう。インストラクターの面接でも、ジャージやスパッツなどスポーツウェアはおすすめしません。
また場合によっては、面接でスキルチェックのようなテストが実施されることがあります。
3.本稼働までにスキルを身につける
インストラクターとしての本稼働までに、スキルを身につけましょう。
たとえば、フィットネスインストラクターの場合は、筋肉の名前を覚える、ストレッチの方法を覚えるなど知識を増やしていってください。
採用されて事前にマニュアルをもらった場合は、マニュアルを読み込み、なるべく早く先輩インストラクターに追いつけるように努力することをおすすめします。
まとめ
インストラクターは、未経験からでもなることができます。しかし、求人情報に「経験者のみ」と書かれている場合は、応募は控えましょう。未経験を経験者と偽ることは、犯罪に該当する可能性が高いので、おすすめしません。
未経験からインストラクターになるメリットは次の2つです。
- 新しい分野の知識が学べる
- フレッシュな気持ちで働ける
次の3つが未経験者がインストラクターになるデメリットです。
- 知識を身につける努力が必要
- 経験者と差が出る
- イメージと違うことがある
経験値がないため、周囲のインストラクターに追いつくように努力が必要です。インストラクターとして安定するまでは、スキルアップや学習など、ある程度の努力をすることになるでしょう。
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