現在は別の仕事をしているけれど、子どものときからの憧れのダンスインストラクターになりたい! という方もいるかと思います。本業を継続しながら、副業としてインストラクターはできるものなのでしょうか。
今回は、副業でもダンスインストラクターになれるのか解説します。
副業の開始方法やメリット・デメリット、注意点も記載したので、ぜひ参考にしてください。
目次
ダンスのインストラクターは副業でできるのか
最初に、ダンスインストラクターは副業でもできるのか解説します。
副業とは、収入を得るための本業とは別の仕事のこと。ダブルワーク、サイドビジネス、兼業とも呼ばれます。
さて結論ですが、ダンスのインストラクターは副業でもできます。
たとえば、総合商社の正社員として月曜日から金曜日まで仕事をしているとしましょう。本業の休みの土日に、副業としてダンスインストラクターをすることは可能です。
副業の場合は、業務委託契約となることがほとんどで、本業とは別に副業先で委託契約を締結します。
ダンスインストラクターの副業の始め方
ダンスインストラクターの副業の始め方を解説します。
副業の始め方の流れは、次のとおりです。
- 開業届を提出する
- 副業の時間を確保する
- 求人に応募する
開業届を提出する
副業は、特に手続きなしで始められることがありますが、人によっては「個人事業の開業・廃業等届出書」(以降、開業届)を提出する必要があります。届出書は、副業をした事実があった日から1ヶ月以内に提出します。手数料はかかりません。
この開業届を提出せずにダンスインストラクターの副業はできるものなのか、解説します。
結論は、開業届を提出していなくても、副業でダンスインストラクター業ができることはあります。
副業のダンスインストラクターとしての収入が、雑所得に当てはまる場合は、開業届は不要となります。
雑所得とは、利子所得・配当所得・譲渡所得・不動産所得・山林所得・給与所得・退職所得・一時所得に当てはまらない所得のことです。
これではよくわからない方もいるかと思うので、もう少しかみ砕いて解説いたします。
収入には一時的なものと、継続的なものがあります。一時的な収入は雑所得として扱われるのです。
たとえば、1日だけダンスのインストラクターとして副業をすることもあるでしょう。この場合は、レッスンをしたその1回だけ収入を得るため、一時的な収入をみなされ雑所得として扱います。このような継続しない副業の場合は、開業届は不要です。
しかし、副業ダンスインストラクターは、継続して仕事をするのが一般的です。クラスを受け持って、本業の休みの日にレッスンをすることが多いでしょう。
そのため、ダンスインストラクターを副業で始めたい方は、開業届を税務署に提出することをおすすめします。
副業の時間を確保する
次に、副業の時間を確保しましょう。
何曜日に副業をするのか、スケジュールの調整をしてください。本業に影響が出ないように工夫しましょう。
求人に応募する
副業をする曜日が決まったら、自分の希望条件を満たす求人に応募します。
求人情報誌や求人情報サイト、副業募集サイトから仕事を探しましょう。
ダンスのインストラクターの副業をするメリット
副業でダンスのインストラクターをするメリットを解説します。
メリットは次のとおりです。
- 収入源を増やせる
- 気分転換になる
- 転職の足掛かりになる
- リスクヘッジができる
収入源を増やせる
副業でダンスインストラクターをするメリット1つめは、収入源を増やせることです。
副業をすることで、本業とは別の収入源が生まれるので、収入もアップします。経済的に安定して、生活の質も向上するでしょう。
本業のみの収入に不安がある方は、副業でダンスのインストラクターをしてみませんか。
気分転換になる
副業でダンスインストラクターをするメリット2つめは、気分転換になることです。
本業の業務にストレスを感じる方もいるでしょう。仕事でミスをしてしまうことや、上司から叱責を受けることもあるかと思います。職場の人間関係に疲れることもあるかもしれません。
本業とは別の場所で、本業とは違う人と一緒に働くことで、気分がリフレッシュされることもあります。本業がうまくいかなかったときに、副業のダンスインストラクターの生徒から「先生、いつもありがとうございます」と言われたら、嬉しく感じるはず。
このように気分転換になることも、副業のメリットです。
転職の足掛かりになる
副業でダンスインストラクターをするメリット3つめは、転職の足掛かりになることです。
ダンスインストラクターになりたいけれど、仕事が自分に合っているかわからない方もいるでしょう。本業を辞めることに不安を抱く人もいるはずです。
まずは副業でダンスインストラクターをしてみて、慣れてきたら、将来的に本業を辞めてダンススクールに転職することも可能です。
いつかダンスインストラクターになりたい方は、まずは副業から始めるのもよいでしょう。
リスクヘッジができる
副業でダンスインストラクターをするメリット4つめは、リスクヘッジができることです。
リスクヘッジとは、発生する可能性のあるリスクを予測して、リスクに対応できる体制を整えること。
近年は、経営不振となる会社が多く、人員削減の対象となることもあり得ます。本業とは別に副業をしていることで、万が一に本業で職を失っても、副業の収入があるのです。
本業の雇用関係継続に不安がある方は、副業を始めるとよいでしょう。
ダンスのインストラクターの副業をするデメリット
ここまで、副業でダンスインストラクターをするメリットを記載してきましたが、デメリットもあるので解説します。
デメリットは次のとおりです。
- 本業に影響が出る
- スケジュール調整がしにくい
- 責任ある仕事を任されにくい
- 経理作業が必要
本業に影響が出る
副業でダンスインストラクターをするデメリット1つめは、本業に影響が出ることです。
副業は、基本的に本業が休みの日にするものなので、それだけ体力を消費します。休業日が少なくなるため、疲労感を得ることもあり、本業で集中力を欠く、ミスが出ることもあります。
スケジュール調整がしにくい
副業でダンスインストラクターをするデメリット2つめは、スケジュール調整がしにくいことです。
本業の休業日が安定している場合は、副業のスケジュール管理は難しいことはありませんが、本業の休業日が決まっていない場合は、ダンスインストラクターをする日が決めにくいことがあるのです。
ダンスのレッスン日が決まっていたのに、急に本業で休日出勤となることもあるかもしれません。
責任ある仕事を任されにくい
副業でダンスインストラクターをするデメリット3つめは、責任ある仕事を任されにくいことです。
ダンススキルや指導スキルがあっても、本業があることで副業先から「本業の関係で急に仕事を休むかもしれない」と思われて、責任のある仕事を任されないこともあるでしょう。
専業のダンスインストラクターとの差を感じるかもしれません。
経理作業が必要
副業でダンスインストラクターをするデメリット4つめは、経理作業が必要なことです。
本業とは別に副業で収入を得るため、経理作業が必要です。まず副業であれば、業務委託契約となることがほとんどなので、副業先に請求書を発行する作業が発生します。帳簿をつけて、収支管理をし、確定申告も必要です。
(副業の収入によっては確定申告は必要ありません)
経理事務に慣れていない方は、この作業に負担を感じることもあり、それがデメリットとなります。
【ダンスインストラクター】副業の注意点
最後に、副業でダンスインストラクターをする注意点を解説します。
注意点は次の3つです。
- 本業の会社が副業可能か確認する
- 本業があることを副業先に伝える
- 本業とのバランスに気を付ける
副業の注意点|本業の会社が副業可能か確認する
ダンスインストラクターの副業をする注意点1つめは、本業の会社が副業可能か確認することです。
政府は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を出して副業を推進していますが、企業によっては副業を禁止していることがあります。この場合は、本業の会社の規則に従う必要があります。
本業の会社が副業を禁止しているかどうかわからない場合は、直属の上司に相談してみましょう。
万が一に会社が禁止しているにも関わらず、副業をしていると、最悪の場合は解雇となる可能性があります。必ず副業が許可されているか会社に確認しましょう。
副業の注意点|本業があることを副業先に伝える
ダンスインストラクターの副業をする注意点2つめは、本業があることを副業先に伝えることです。
求人応募の際に、本業があることを伝えておきましょう。
本業があることを伝えないままだと、スケジュール管理でトラブルが生じることもあり得ます。
副業の注意点|本業とのバランスに気を付ける
ダンスインストラクターの副業をする注意点3つめは、本業とのバランスに気を付けることです。
本業を今までと同じように継続しながら、副業を開始すれば、副業の分だけ働く時間が増えます。肉体的にも精神的にも疲労を覚えるはずです。
心身の健康を損なうおそれもあるので、仕事バランスに注意しましょう。
まとめ
ダンスインストラクターは副業でもできるのか解説しました。
副業でダンスインストラクターになることは可能です。
副業をするまでの手順は、次のとおりです。
- 開業届を提出する
- 副業の時間を確保する
- 求人に応募する
副業でダンスインストラクター業をするメリットは次の4つ。
- 収入源を増やせる
- 気分転換になる
- 転職の足掛かりになる
- リスクヘッジができる
デメリットは次の4つです。
- 本業に影響が出る
- スケジュール調整がしにくい
- 責任ある仕事を任されにくい
- 経理作業が必要
副業をするときは次の3点に注意してください。
- 本業の会社が副業可能か確認する
- 本業があることを副業先に伝える
- 本業とのバランスに気を付ける
本業に影響が出ないように仕事をしましょう。
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