フィットネスクラブでもダンスインストラクターになることはできますが、やはりダンスインストラクターというとダンススクール! というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
ダンススクールとはどう違うのか気になるところです。
そこで今回は。フィットネスクラブとダンススクールのダンスレッスン違いについて解説します。
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるメリット・デメリットも記載したので、参考にしてください。
目次
フィットネスクラブでダンスインストラクターは募集している?
フィットネスクラブでダンスインストラクターは募集しているのでしょうか。
結論から書くと、ダンスインストラクターを募集しているフィットネスクラブはあります。
ダンスプログラムがあるフィットネスクラブや、本格的なダンスレッスンをしているフィットネスクラブでは、ダンスインストラクターを募集しています。
ただし、フィットネスクラブなので、ダンス系エクササイズになることが多いです。ダンス系エクササイズとは、ダンスを取り入れたエクササイズのこと。
ダンススクールのレッスンのように、バーレッスン、アイソレーションレッスンを経てセンターレッスンをするということはなく、あくまでエクササイズの1つとしてダンスを取り入れています。
そのため、フィットネスクラブのダンスレッスン内容に元足りなさを感じるダンスインストラクターもいるでしょう。
本格的なダンス指導をしたい人であれば、フィットネスクラブではなく、ダンススクールをおすすめします。
フィットネスクラブとダンススクールの違い
ここではフィットネスクラブのダンスレッスンの、ダンススクールとの違いについて解説します。
次のような違いがあります。
- ボディシェイプ・体力づくりが目的
- 生徒が固定しない
- 発表会や大会がない
- 初心者向けが多い
ボディシェイプ・体力づくりが目的
フィットネスクラブのダンススクールとの違い1つめは、ボディシェイプ・体力づくりが目的であることです。
フィットネスクラブの会員の目的はそれぞれですが、多くは体力づくりを目指していると言ってよいでしょう。また人によっては、ボディシェイプ、いわゆるダイエット目的で通っていることもあります。
フィットネスクラブの会員は、ダンスが一次的な目的ではないのです。
そのため、ダンススクールのように「ダンスを上達させたい」、「自己表現の幅を増やしたい」と思って参加する生徒は少ない傾向にあります。
生徒が固定しない
フィットネスクラブのダンススクールとの違い2つめは、生徒が固定しないことです。
ダンススクールであれば、オープンレッスンではない限り、「月曜日の18時はヒップホップ」とレッスンが決まっていて、そのクラスに来る生徒は固定化されています。毎週同じ生徒が来るので、レッスンスケジュールを立てやすく、生徒の管理もしやすいでしょう。クラスのレベルに合った指導ができるのが特徴です。
それに対して、フィットネスクラブは、決まった曜日にはダンスレッスンがあることはほとんどですが、生徒は「ダンスクラスの生徒」ではなく、あくまで「フィットネスクラブの会員」です。普段のトレーニングの延長として、ダンスレッスンを単発で申し込んでいることがあるため、生徒が固定化していないことがあるのです。
(ただし、これはフィットネスクラブによって異なります)
固定化していないクラスだと、その日にレッスンを受ける生徒のレベルに差が出るため、指導のしにくさを感じることがあるでしょう。
発表会や大会がない
フィットネスクラブのダンススクールとの違い3つめは、発表会や大会がないことです。
すでに記載したようにフィットネスクラブのダンスレッスンに参加する人は、ダンス上達というよりも、ダンスを取り入れてエクササイズをして体力をつけたい、シェイプアップしたい人がほとんどです。
フィットネスクラブのダンスクラスは、発表会や大会に参加しないことが多い傾向にあります。
初心者向けが多い
フィットネスクラブのダンススクールとの違い4つめは、初心者が多いことです。
ダンススクールにも初心者がいますが、中級や上級レベルの人もレッスンを受けに来ます。しかし、フィットネスクラブの場合は、フィットネスの延長としてダンスを受ける人が多く、初心者向けレッスンが多いのが特徴です。
ダンススクールと比較して、フィットネスクラブのほうがライトユーザーが多いと言ってよいでしょう。
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるメリット
フィットネスクラブのタンスインストラクターになるメリットを解説します。
メリットは次のとおりです。
- フィットネスクラブが利用できる
- さまざまな生徒に出会える
- 刺激を得られる
- 集客の心配がない
フィットネスクラブが利用できる
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるメリット1つめは、施設が利用できることです。
フィットネスクラブで採用されると、その施設の割引価格で会員になれることがあります。また、フィットネスクラブによっては、インストラクターの施設利用料が無料になることもあるでしょう。
ダンスインストラクターは体力を使う仕事です。体力維持や向上のためにも、フィットネス施設を利用できることは大きなメリットとなるでしょう。
さまざまな生徒に出会える
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるメリット2つめは、さまざまな生徒に出会えることです。
ダンススクールにもさまざまな生徒がいますが、フィットネスクラブであればより幅広い利用者がいるでしょう。
ダイエットのため・健康診断の数値をよくするため、体力維持・向上のため、などいろいろな目的でダンスレッスンに参加するのです。
ダンススクールでは出会えないような人にレッスン指導することもあるでしょう。
刺激が得られる
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるメリット3つめは、刺激が得られることです。
フィットネスクラブには、複数のダンスクラスがあります。そのなかには、一般的なダンススクールにはないジャンルのダンスもあるのです。
- 暗闇ダンス(照明を落としてダンスをする)
- チェアダンス(イスに座ってバレエを踊る)
上記のようなオリジナリティのあるダンスジャンルがあります。バレエインストラクターがチェアダンスを指導することもあり得るのです。これであれば、本格的に踊るのは…というライトユーザーも獲得しやすいです。
他にも珍しいダンスジャンルもあります。
- アルゼンチンタンゴ
- カポエイラ
- ポールダンス
- アフリカンダンス
上記のような珍しいダンスを気軽に習えるレッスンを用意しているフィットネスクラブもあるのです。
他のダンスジャンルから大きな刺激を得ることもあるでしょう。他のジャンルのダンスを極めたインストラクターと交流することも可能です。そこから大きな刺激を得ることも。
集客の心配がない
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるメリット4つめは、集客の心配がないことです。
こちらもフィットネスクラブにもよりますが、多くはクラブが生徒を募集し、インストラクターは特に集客をする必要はないのです。
有名なフィットネスクラブであれば、その名前だけでも顧客が集まるでしょう。ダンススクールと比較して、フィットネスクラブのほうがインストラクターの集客作業はないと言えます。
チラシ作り、声掛け、ポスティングなど集客が苦手なインストラクターによいでしょう。
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるデメリット
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるデメリットを解説します。
デメリットは次のとおりです。
- 目的を見失いやすい
- 固定客がつきにくい
- 得意ジャンルを活かしにくい
目的を見失いやすい
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるデメリット1つめは、目的を見失いやすいことです。
ダンスインストラクターであれば、「生徒を上達させたい」、「ダンススキルをアップさせたい」、「大会に出場させたい」などの目標を持って仕事に就く方が多いでしょう。
しかし、フィットネスクラブ内のダンスクラスの場合は、発表会や大会がないことがあります。また参加する生徒も、スキルアップよりもボディシェイプ・体力向上を目的としていることがあり、ダンスインストラクターが目指すレッスンができない可能性があるのです。
固定客がつきにくい
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるデメリット2つめは、固定客がつきにくいことです。
フィットネスクラブのダンスクラスの生徒は、単発で参加することも多いです。フィットネスクラブの会員の多くは、ジムをメインにしていてダンスを一次目的としている人は多くはないと言えます。
「今日はダンスを受けるけど、来週はやめておこう」というように、気軽に参加できる反面、生徒が固定化しにくいのです。
得意ジャンルを活かしにくい
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるデメリット3つめは、得意ジャンルを活かしにくいことです。
先述したように、フィットネスクラブのダンスの生徒はライトユーザーが多いため、「親しみやすいダンスクラス」、「初心者でも楽しみやすいダンスクラス」が多いです。
そのため、本当はバレエの基礎をしっかりと指導したいのに、「1ヶ月で覚える白鳥の湖クラス」というような、誰しもが知っている作品の有名なワンシーンのみを踊れるようにするクラスを受け持つこともあり得ます。
まとめ
フィットネスクラブのダンスインストラクターについて解説しました。
フィットネスクラブは全国にたくさんあり、それぞれ特徴も異なります。ここでは一般的なフィットネスクラブの傾向を記載しましたが、ダンススクールのダンスレッスンと変わらないレベルのものを提供しているフィットネスクラブもあることをご認識ください。
ダンススクールとの一般的な違いは次のとおりです。
- ボディシェイプ・体力づくりが目的
- 生徒が固定しない
- 発表会や大会がない
- 初心者向けが多い
フィットネスクラブのダンスインストラクターになるメリットは次の4つ。
- フィットネスクラブが利用できる
- さまざまな生徒に出会える
- 刺激を得られる
- 集客の心配がない
次の3つのデメリットがあります。
- 目的を見失いやすい
- 固定客がつきにくい
- 得意ジャンルを活かしにくい
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