「バレエを習っているけど検定ってなに？」
「バレエを活かした仕事に就くためには資格検定は必要なの？」
その疑問にお答えします。
バレエを習い続けていくにあたって検定は必須ではないですが、持っていて損はなし！
クラシックバレエ歴30年現役バレエ講師の筆者が、検定の種類、内容、対象年齢など詳細と、検定級を持つメリットを解説いたします！
目次
クラシックバレエの検定とは
クラシックバレエの検定は主に、
株式会社NAMUE主催する【バレエ技能検定～ダンサープログラム～】【バレエ指導検定～インストラクタープログラム～】、日本バレエ協会が主催する【バレエ検定】があります。
バレリーナになりたい、バレエの先生になりたいという夢をもって検定を受けるかたが多いかと思いますが、バレリーナもバレエの先生も検定級を持っていなければ叶えられない夢というわけではありません。
しかし、バレエをよく知るためにもバレエについて勉強するきっかけになるのではないでしょうか。
生徒向け NAMUE【バレエ技能検定～ダンサープログラム～】とは
バレエを習っている生徒、プロバレエダンサーを目指す人向けの検定です。
バレエ技能検定は、全国の検定認定校または検定実施校と協力してバレエを学ぶ生徒さんの技術の習熟度を測り、日々の練習の成果を確認していただくことを目的に開発されています。
指定の検定認定校または検定実施校において開催され、NAMUE が公認した「検定審査員」の立会いのもと受検者に演技を行っていただきます。
検定の審査基準は、「バレエ技能検定公式DVD」の内容に即して行われ、各ステップ（検定級）のテーマがマスターできているかどうかが合否のポイントになります。
また、この検定は基本的に受検者個人の習熟度を測るものであり、開催される検定認定校・検定実施校に所属していなくても、受検することができます。
【バレエ技能検定】対象者
バレエを習っている方
プロバレエダンサーを目指すかた
【バレエ技能検定】対象年齢
年齢制限なし
【バレエ技能検定】検定の構成・内容
バレエ技能検定は、5級から1級まで6段階に分かれています。
バレエ技能検定｜5級〈初級〉柔軟性とリズム
バレエ技能検定｜4級〈初級〉正しいポジションとまっすぐな軸
バレエ技能検定｜3級〈中級〉膝とつま先をしっかり伸ばす
バレエ技能検定｜ポアント入門級 ポアントの正しい立ちかた *準2級受験までに必要
バレエ技能検定｜準2級〈中級〉体の芯を強く 自信をもって踊る
バレエ技能検定｜2級〈上級〉更なるテクニックとスムーズな動き
バレエ技能検定｜1級〈上級〉音楽を感じて表現豊かに踊る
【バレエ技能検定】受検資格
年齢、性別、国籍は問いません。
所属のスクールは問いません。（検定認定校・実施校に所属していない方も受験できます）
1級受検者は2級を合格し、合格登録を完了した者であること。
2級受検者は準2級を合格し、合格登録を完了した者であること。
準2級受検者は3級及びポアント入門級を合格登録を完了した者であること。2020年5月更新※
3級受検者は4級を合格し、合格登録を完了した者であること。＊15歳以上の方は３級からの飛び級受検が可能です。(4級資格免除)
4級・5級どなたでも受検できます。
ただし、一度に2つの級を同時に受検することはできません。
【バレエ技能検定】受検方法
バレエ技能検定は、スタジオ単位で、個人で、オンラインで、様々な受検方法があります。
スタジオ受検：お教室単位で検定開催を希望する先生のスタジオで行う検定開催方法。検定員の派遣は全国無料。
オープン検定：NAMUEが主催する検定イベント。個人で申込み、検定会場に足を運ぶことで受検が出来る。
WEB検定：ご本人の踊っている様子を撮影し、専用LINEで動画を送って受検出来る。→詳しくはこちら
【バレエ技能検定】検定受検料
5級検定 ¥8,000
4級検定 ¥10,000
3級検定 ¥12,000
ポアント入門級検定 ¥5,000
準2級検定 ¥13,000
2級検定 ¥15,000
1級検定 ¥20,000
参考：バレエ技能検定～ダンサープログラム～ | バレエオフィシャル検定 (ballet-kentei.jp)
バレエ講師になりたい人向け NAMUE【バレエ指導検定～インストラクタープログラム～】とは
バレエ講師になりたい、バレエ講師をしているけどスキルアップをしたいという大人向けの検定です。
・バレエ技能検定に基づいた、段階的なバレエの基礎知識
・ビジネスマナー・コーチングスキル
・有名スポーツクラブのパーソナルトレーナーによる資格取得プログラム
・世界最先端のメイクアップアーティストから学ぶ最新メイク術
・モスクワ国立バレエアカデミーでの特別研修プログラム
バレエの知識のみならず、解剖学・コーチングスキル・ヒューマンスキルなど多様な項目が含まれています。
各項目の専門知識を深めていき、確かな知識に裏付けされたバレエ指導スキルを習得できます。
【バレエ指導検定】対象者
バレエ講師になりたい方
バレエ講師をしているけどスキルアップしたい方
【バレエ指導検定】対象年齢
記載なし
【バレエ指導検定】検定の構成・内容
バレエ指導検定～インストラクタープログラム～では3つのグレードに分かれています。
バレエ指導検定｜プラチナグレード
指導者を目指す方、コンクール検定審査員を目指す方におすすめです。
-認定証とクリスタルメダルの贈呈
-NAMUEエージェント及びバレエ技能検定検定員(2級まで審査可)として認定
-スクール運営のバックアップ
バレエ指導検定｜ゴールドグレード
指導の他、バレエに関する様々なお仕事をしてみたいという方におすすめです。
-認定証の贈呈
-NAMUEエージェント及びバレエ技能検定検定員(3級まで審査可)として認定
バレエ指導検定｜グリーングレード
バレエを様々な角度から学びたいという方におすすめです。
-認定証の贈呈
-NAMUEエージェントとして認定
講座は、グレードにより必須科目A・必須科目B・専門科目に分かれています。
グレードやにこだわらず、お好きな講座を単発で受講することも可能です。
【バレエ指導検定】5つの講座の種類
単発講座形式で、自身の指導方針に沿った講座を選択し、自分好みにカスタマイズできます。
バレエ指導検定｜①ビジネスマナー
就活生から経営者までを教える、プロのビジネスマナー講習講師が、一般常識・マナーの基礎から解説します。
バレエ指導検定｜②コーチング型マネージメント
コーチング型マネージメントを学びます。「教える、伝える」ということにはどのような意味があるのか？
指導者に必要な対人対応スキルを理解しながら、コーチングの理論、ケアマネージメントを学び、目標、目的を明確にし、自信を持って取組めるインストラクターを目指します。
バレエ指導検定｜③ボディケア
プロのスポーツトレーナーがクラシックバレエ用に考案したプログラム。
骨と筋肉の仕組みやから、効率的なストレッチ法、怪我の対処や治療中に役立つメンタルケア、強化したい身体の部位別トレーニング方法まで、ダンサーも目からうろこの情報が盛りだくさんです。
各級を3回の講座に分けてじっくり理解を深めていきましょう。
バレエ指導検定｜④舞台メイク
フランスを拠点とし、メイク業界の最先端を走り続けるメイクアップフォーエバーとバレエオフィシャル検定のコラボにより実現しました。
日本人トップアーティストによる特別講座では、ベーシックで上品な舞台メイクの基礎(男女)から、衣裳やキャラクターに合わせたトータルコーディネートのコツやスキルを学びます。
バレエ指導検定｜⑤バレエの基礎知識
バレエ技能検定に基づき作成された検定級のDVDを解説したマニュアルが資料になります。
バレエ技能検定は、学ぶ者、指導する者が段階的に可視できるよう暫定的に階級を制定したもので、このDVDは実際にバレエ技能検定で使用させているものです。
オンラインでの質疑応答や指導、実技検定の進め方を指導します。
【バレエ指導検定】受検・受講方法
オンライン
または東京都某所
コロナの状況、講座の種類により変動
【バレエ指導検定】受講料について
各講座の所要時間：1コマあたり1時間半
受講料：各8000円
参考：バレエ指導検定 ～インストラクタープログラム～ | バレエオフィシャル検定 (ballet-kentei.jp)
日本バレエ協会 【バレエ検定】とは
日本バレエ協会が主催するバレエ検定とは、バレエに関する正しい知識と用語の普及を目的として実施されるもので、バレエを習っている方に限らず、誰でも気軽に挑戦することができます。
バレエに対する理解を深め、バレエ用語の乱れを直していきたいという「日本バレエ協会」が始めた検定です。
検定は筆記試験によるもので実技試験はありません。
【バレエ検定】対象者
小さなお子様から大人のかたまで、男女問わず受検可能
【バレエ検定】対象年齢
受検年齢に下限なし
基本的な漢字が読める年齢に達した方が対象
【バレエ検定】検定の構成・内容
4級〈入門〉基本的なバレエ全般に関する問題
3級〈初級〉やや専門的な内容を含む問題
2級〈中級〉出題の幅がかなり広域に及んだ問題
1級〈上級〉かなり高度な専門内容に踏み込んだ問題
合格者には認定書が発行されます。
【バレエ検定】受検方法
オンライン
日本音楽高等学校
【バレエ検定】受検料について
各級 ¥4.000
検定級を持っているメリット3つ
検定の勉強をすること、検定級をもつことのメリットを紹介いたします。
バレエをするにあたって必須ではない検定ですが、検定を受けることのメリットはたくさんありますよ！
メリット｜①検定を目標にスキルアップ
技能検定も専門的な内容の検定でも、検定をとることを目標にバレエに取り組むことで、スキルアップすることができます。
技能検定では、バレエの基礎的な部分に焦点を当て審査されるので、普段のレッスンから意識してバレエと向き合うことができるでしょう。
メリット｜②履歴書に書ける
検定級は履歴書に書くことができます。進学受検やオーディション、就職活動にも役立つでしょう。
メリット｜③コンクールに特別料金で出場できる
株式会社NAMUEの【バレエ技能検定】検定級保持者には、NAMUE主催するコンクールに特別料金で出場することができます。
検定級を一度取得すれば何度でも割引料金で出場することができるので、NAMUEのコンクールに何度も出場することがある方におすすめです。
まとめ
バレリーナになりたい、バレエの先生になりたい、という夢を持つ子どもも多いかと思います。
バレリーナもバレエの先生も、特に資格や検定級を持っていなければなることができないというわけではありません。
しかし、バレエは歴史など座学的な専門知識を付けるのが難しく、学校でもバレエ教室でも教えてくれません。
独学で勉強することになります。
検定のためにバレエの勉強したり、レッスンに取り組むことで、バレエに対する姿勢も変わってくるかもしれませんね。
バレエを深く知ることにより、バレエがもっと楽しくなるのではないでしょうか♪
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