読解力は社会人に求められる能力の1つで、読解力が低いと文章の意味を的確に捉えられない、何度も文章を読まないと理解ができないなど、デメリットがあります。
子どものうちから高い読解力を身につけさせたいですよね。
そこで今回は、子どもの読解力を伸ばすおうちでできる方法と読解力を伸ばすための習い事を紹介します。
子どもの読解力を伸ばしたい方はぜひ参考にしてください。
目次
子どもの読解力を伸ばす方法6選
子どもの読解力を伸ばす方法を解説します。
おうちでできるおすすめの方法は次の6つです。
- 読書をする
- 音読をする
- 本の内容を要約する
- わからない言葉を調べる癖をつける
- 暗唱する
- 本の内容を質問する
子どもの読解力を伸ばす方法|読書をする
子どもの読解力を伸ばすおすすめの方法は、読書です。
積極的に読書をさせましょう。
スマホで電子書籍を読むのもよいですが、さっさとスワイプをしてしまう癖のある子どもは、しっかりと文章が読めない可能性があるので、紙の書籍をおすすめします。
子役から活躍している女優の芦田愛菜さんは読書家として有名で、小学生ではすでに月間60冊を読んでいたそうです。
たくさんの本から知識を得ているため、年齢に対してとてもおとなっぽい話し方で、学業も大変優秀なことで知られています。
さまざまな分野の本を読むことでその知識が身につくので、ぜひ子どもに積極的に読書をさせましょう。
子どもの読解力を伸ばす方法|音読をする
子どもの読解力を伸ばすおすすめの方法は、音読です。
ひとは、自分が話している言葉を自分で聞くこと(アウトプット)によってはじめて文字情報を理解できるとされています。
声に出して文章を読むことで、文字情報を脳に送るのです。
そこでおすすめなのが音読。
小学生であれば国語の教科書の音読をさせて、保護者がそれを聞きましょう。
きちんと読めているか確認したい方は、教科書をスマホで撮影して、それを見ながら子どもの音読を聞きましょう。
子どもの読解力を伸ばす方法|本の内容を要約する
子どもの読解力を伸ばすおすすめの方法は、要約です。
小学校の国語のテキストを音読させたあと、その内容を要約してもらいましょう。
読書をする際も、頭のなかで要約をする癖を身につけさせると読解力が上がります。
読んでいるつもりでも、頭に内容が入っていないこともありますが、要約することで要点をまとめることができます。
なにが重要なポイントなのか理解できるようになるため、要約がおすすめです。
子どもの読解力を伸ばす方法|わからない言葉を調べる癖をつける
子どもの読解力を伸ばすおすすめの方法は、わからない言葉を調べる癖をつけることです。
文章を読んでいると、知らない単語や表現が登場することもあります。
おとなでもこのようなことがありますよね。
わからない単語や表現は、放置するのではなく、あとから調べる習慣づけをするのがおすすめです。
自分で電子辞書や紙の辞書を使って調べる、スマホやタブレットで意味を調べると、子どもの語彙が増えて、読解力もアップします。
子どもの読解力を伸ばす方法|暗唱する
子どもの読解力を伸ばす方法として、音読をおすすめしましたが、応用編として暗唱もやってみましょう。
暗唱をすることで、その言葉をアウトプットすることができます。
ただ文字を読むのではなく、なにも見ないで文章を話すということは、その言葉の順番や前後関係を理解していないと難しいのです。
みなさんも学生時代に古典や現代文などで百人一首や徒然草などの暗唱したことがあるのではないでしょうか。
小学生であれば国語の教科書の一部の文章でよいので、暗唱をさせてみてください。
子どもの読解力を伸ばす方法|本の内容を質問する
子どもの読解力を伸ばすおすすめの方法は、本の内容を質問することです。
先述したように、小学生であれば子どもに音読をさせましょう。
最後まで音読が終わったら、「じゃあ、今読んだ内容をかんたんに説明して」と子どもに伝えてください。
これで要約の練習ができます。物語であれば「Aさんはどうしてこういう行動を取ったのかな?」、「このときの主人公はどんな気持ちだったのかな」と質問しましょう。
子どもが内容を考えることで、読解力が鍛えられます。
未就学児には読み聞かせがおすすめです。
読み聞かせた絵本などの内容を、子どもに質問してください。
たったこれだけ!親の声掛けで読解力UP!
子どもの読解力を伸ばすためには、親のちょっとした声掛けが大きな効果を発揮します。
要約の手伝い、言葉を増やす声掛け、そして「考える力」を培う声掛けの3つの方法をご紹介します。
要約の手伝いをする声掛け
読解力を高めるためには、文章の要約が効果的であることを紹介しました。
要約を促すには、子どもが本を読んだ後、「どんなお話だったのか教えてくれる?」と聞いてみましょう。
うまく説明できない場合は、「主人公は誰かな?」「そして主人公はどうなったの?」といった質問を投げかけて、要約の手助けをしてあげてください。
これにより、お子さんは物語の重要なポイントを整理し、理解を深めることができます。
物語のポイントを整理する力が読解力に繋がっていくのです。
少しずつ言葉を増やしてあげる声掛け
お子さんの語彙力を増やすためには、日常の会話の中で新しい言葉を教えることも大切です。
例えば、子どもが「アリンコがいっぱいあるいていたよ」と言ったら、「ぞろぞろ歩いてたのね」と返してみましょう。
オノマトペ(擬音語・擬態語)を使うと、子どもは楽しく新しい言葉を覚えます。
また、小学校4年生くらいの子どもには、「イケメンばっかりだよね~」と言われたら、「イケメンねー、男前とか、眉目秀麗って知ってる?」といった具合に、少し難しい言葉を教えてあげると良いでしょう。
親が言葉の意味を説明できなくても大丈夫!
辞書を使って親子で学んでみましょう。
「考える力」を培う声掛け
読解力を身につける上では、子どもに「考える力」が備わっている必要があります。
そのため、普段の生活の中で自ら考える機会を増やすことが重要です。
「はい」や「いいえ」だけで答えられる質問を避け、「今日学校で一番楽しかったことは何?」や「どの遊具が一番楽しかった?」といった具体的な質問をしてみましょう。
これにより、お子さんは自分の意見や感想を考える習慣が身につきます。
また、答えた内容を否定せず、共感の言葉を返してあげることも大切です。
読解力とは
そもそも読解力とはなんでしょうか。
OECD生徒の学習到達度調査PISAによると、読解リテラシーは、自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、社会に参加するために、テキストを理解し、利用し、評価し、熟考し、これに取り組むこと、としています。
ただ言葉を理解するだけでなく、そのテキストに基づいて自分の意見を論じられる力も読解力と言えるでしょう。
読解力は社会で生きていくために必要な力ですが、日本の学生の読解力は下がっているのが現状です。
日本の高校生の読解力は世界4位から15位へ低下
日本の高校生の読解力は、下がっているというデータがあります。
OECDが実施しているPISAという調査では、15歳児を対象に読解力・数学的リテラシー・科学的リテラシーの3つの分野について調査をしています。
これは毎年調査をしているのではなく、3年ごとに調べていて、2018年の調査では日本の読解力は15位でした。
なお、2012年の日本の読解力は4位、2015年は8位となっているので、どんどん下がっているのです。
参考:国立教育政策研究所 OECD 生徒の学習到達度調査(PISA)の画像の一部を使用
2022年の調査結果はまだ出ていませんが、下がる可能性も考えられます。
さまざまな要因が背景にありますが、現代ではSNSで絵文字やスタンプを単語+絵文字だけで相手に伝えることが出来てしまうため、コミュニケーションのために文章を考えなくても良いですよね。
気軽に連絡を取れる反面、文章作成能力の低下や読解力の低下しているのでSNSも1つの要因です。
AIは読解力が苦手分野
「将来AIによって仕事がなくなる」と言われていますよね。
しかし、AIは読解力の分野が苦手とされています。
そのため、簡単に言うと、なくなる仕事は「 読解力を必要としない仕事」です。
人間らしさのなかに読解力があると考えると、「読解力がないと、 AIのできない仕事もできない」ということになります。
今の子どもたちが就職を考える頃、AIと張り合う必要があるのだとすれば、読解力は絶対的に必要な分野となるかもしれませんね。
読解力低下の原因とは
現代で考えられている読解力低下の原因はどんなことがあるのでしょうか。
スラングによって文法や意味がおざなりになっている
スラングとは特定のグループ間にのみ使われる言葉で、日本では「やばい」や「めっちゃ」などです。
もちろん、親御さんの世代でも使われていますが子どもたちはこれらの言葉を日常的に使っているので、文法や意味がおざなりになっていると考えられます。
たとえば、「やばい」という単語は、「良い」という意味と「悪い」、その他にも会話の文脈によって違う意味で使うことができます。
すると、ほとんどのシチュエーションで使えることになり、この一言で会話が終わることも・・。
このように伝えなければならない単語を省略してしまうと情景描写やまとめが理解しにくくなります。
活字離れ
また活字離れというのも、多くの小学生の読解力向上を妨げています。
というのも、最近ではYoutubeやtiktokといった動画が急速に普及していて、文章を自ら読む機会が失われているからです。
動画は目や耳から入ってくる情報だけになってしまい小説や新聞などを読んで文章を理解するといった機会が失われてしまいます。
また小説などは読み進めていくうちに登場人物や風景を想像します。
想像力や読解力を鍛えるためにも小説や新聞などを読む事をおすすめします。
家族間での会話の変化
最後にメッセージアプリの発展によって、家族間の会話にも変化が起こっており、文章力が低下しています。
というのも、何かしらのメッセージを送るときに、いつ・どこで・なにをするという情報を抜いて子どもと保護者の会話が成り立ってしまうからです。
たとえば、簡単なLINE上の会話例を示すと以下のとおりです。
子ども「友達と遊んでくる」
保護者「了解」
このような会話が日常的になっているご家庭が多いと思います。
一方、電話の場合には短時間で複数の情報を伝えられるので、「いつ・どこで・だれが・なにを・どうした」を伝えやすくなりますよね。
たしかにメッセージアプリは簡単保護者と連絡が取れ、便利なツールですが、その分会話も簡易化されやすいので、ぜひ保護者からも子どもにはきちんと情報を伝えるようにしてください。
そうすると、子どもも何を伝えなければならないかがわかるようになり、必然的に読解力と文章力が鍛えられます。
読解力が求められる理由
読解力は生活していくうえでとても大切で、学校での学習はもちろん、社会人になってからも常に求められます。
なぜ読解力が必要なのでしょうか。
学習の基盤づくりのため
読解力=国語、だけではありません。
たとえば、算数(数学)の文章問題では、文章の理解ができないと問題に取り組めません。
英語では、単語や英文を翻訳できても何を伝えたいのか、を理解しなければなりません。
このように、すべての学習において、読解力は必要となってくるのです。
人間関係を構築するため
コミュニケーションは相手の発言を理解することから始まります。
読解力がないと、言葉の意味やニュアンスを正確に読み取ることができません。
高い読解力を持つことで、円滑なコミュニケーションを図り、良好な人間関係を築くことができます。
正しい情報を収集するため
近年では調べものをする際に、子どもでもインターネットで検索することが多いと思います。
ですがインターネット上にはたくさんの情報があふれ、本当に正しい情報なのかを見極める必要があります。
そこで得た情報を安易に受け取らず、読解力を使って内容をよく考え、情報の選択をすることが大切です。
子どもが読解力を身につけるメリット
読解力を身につけるメリットを解説します。
読解力が伸びると、次のようなメリットがあります。
- 成績がよくなる
- 社会でも役立つ
- コミュニケーション能力が高まる
- SNSトラブルを回避したすくなる
読解力を身につけるメリット|成績がよくなる
読解力を身につけると、成績がよくなるメリットがあります。
国語の問題を解くには読解力が必要で、読解力が身につくと自然と成績もアップしていくのです。しかし、国語だけではありません。
さんすう・数学の成績もよくなるでしょう。
さんすう・数学には文章問題があり、読解力が苦手な子どもは文章問題を苦手とします。
計算問題は解けても、文章問題だと問題の状況がよくわからず、数式にできないことがあります。
読解力=国語の成績ではないので、ぜひ積極的に読解力を伸ばしましょう。
読解力を身につけるメリット|社会でも役立つ
読解力を身につけるメリットは、社会でも役立つことです。
文章を読んでそれを理解するというのは、学生に限ったことではありません。
社会人になっても仕事の指示書、取引先とのメールを読むこともあるでしょう。
文字通りのことを読めばよいというわけではありません。
その文章がなにを伝えたいかを読み取ることも読解力です。
たとえば、「お酒を飲んだら車の運転はお控えください」という文章を見て、「お酒を飲んでいるからいつもよりもスピードを落として控えめに運転しよう」と思ってしまう人もいるのです。
文章はときにあいまいな表現や、多義語を使うことがあります。
「これってどういう意味かな」と考えるときに、文章を書いた人の気持ちや、社会のルールを踏まえて内容を理解することも読解力の1つです。
読解力を身につけるメリット|コミュニケーション能力が高まる
読解力が身につくメリットは、コミュニケーション能力が高まることです。
読解力がある人は、コミュニケーション能力も高く、良好な対人関係を築きやすいのです。
読解力があると、会話をしているときの相手の表情や仕草を読み取り、相手の気持ちを察することができます。
いわゆる「空気を読む」という能力も読解力の1つとされているのです。
文字化されていない・言語化されていない相手の気持ちを読み取る力が育まれるため、積極的に読解力を身につけましょう。
読解力を身につけるメリット|SNSトラブルを回避しやすくなる
読解力を身につけるメリットは、SNSトラブルを回避しやすくなることです。
SNSは気軽に自分の考えや気持ちを投稿できる便利なツールですが、言葉足らずでトラブルになることや、見た人に誤解を与えてトラブルになることがあります。
いわゆる「炎上」です。
著名人もネットトラブルで、謝罪をすることがありますが、本心ではなく表現の仕方が悪いだけなこともあります。
読解力があると、相手の言いたいことを的確に読み取ることができるため、SNSでのトラブルに発展しにくくなります。
冗談を本気で捉えることも減るでしょう。
読解力を伸ばす習い事とは
読解力を伸ばす習い事は次のとおりです。
- 学習塾
- 読解スクール
- 作文教室
子どもの読解力を伸ばす習い事|学習塾
子どもの読解力を伸ばす習い事は、学習塾です。
未就学児であれば、塾ではなく幼児教室・知能教室がおすすめです。
学習塾であれば、国語の授業があり、読解力を鍛えることができます。
学校の教科書とは異なる文章をたくさん扱うので、おうちよりもより読解力が伸ばせるでしょう。
子どもの読解力を伸ばす習い事|読解スクール
通常の学習塾とは異なり、読解や文章の表現力に特化した国語のスクールもあります。
学習塾では国語だけでなく算数など総合的に学ぶことができますが、読解スクールでは国語の読み書きに特化しているため、深く学ぶことができますよ。
低学年ではカルタを使ったり、劇のセリフを考えたりと、遊びながら学ぶこともあるそう。
子どもの読解力を伸ばす習い事|作文教室
子どもの読解力を伸ばす習い事は、作文教室です。
作文は、文字にして相手に伝えるというアウトプットの作業で、まず頭のなかで文章を考えてから、どうすればわかりやすく伝えられるかを、まとめることが前提となります。
構成を考える力も身につくため、作文教室もおすすめです。
読書感想文が苦手な子どもには、読書感想文講座があるスクールもよいでしょう。
読書をして情報をインプットし、それをうまくアウトプットする力が身につくので、作文教室だけでなく、必要に応じて読書感想文講座も受けてみましょう。
まとめ
子どもの読解力を伸ばす方法や読解力を伸ばすメリット、習い事を解説しました。
子どもの読解力を伸ばすおすすめの方法は次のとおり。
- 読書をさせる
- 音読をさせる
- 本の内容を要約させる
- わからない言葉を調べる癖をつけさせる
- 暗唱させる
- 本の内容を質問する
読解力があると次のようなメリットがあるのでぜひ伸ばしましょう。
- 成績がよくなる
- 社会でも役立つ
- コミュニケーション能力が高まる
- SNSトラブルを回避したすくなる
読解力を伸ばすのにおすすめの習い事は次の2つです。
- 学習塾
- 作文教室
興味があれば、読書感想文講座も受けさせてみましょう。
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